12月11日:買ってはいけない3 

12月11日買ってはいけない 

 

 どんな品物になるのかは分からないけれど、僕の電子書籍が販売されても、これを読んでいる人は買ってはいけない。これは何度も繰り返す。高いお金を払ってまで買う価値がないのだ。そこに書いてあることは、僕のこのサイトに入ってくれれば無料で読めるのだ。彼らがどんな付加価値をつけるかは知らないけれど、その付加価値分の値段も及ばない金額だ。だから、買うだけ無意味だ。 

 書籍の著者自ら買うなと訴えているのだから、おかしな話だとは思う。普通なら、一部でも多く売れて欲しいと願うだろうし、買ってくれっていうキャンペーンを展開するところだ。でも、これは普通の状況ではないし、僕自身、普通の感覚を有していない人間なのかもしれないけれど、ともかく売れて欲しくないのだ。買った人の恨みを買いそうで怖いし、高いお金を払ってくれた人に対して、今からお詫びしたいような気持になっている。 

 業者は、ブログを編集して販売するから、このブログを閉じてくれと要求してきた。僕は即座に却下した。なんで彼らの儲けのために、僕が制限されなければならないのだ。彼らは勝手に、しかも一方的にそういう話を企画して、僕のところに持ちかけてきて、挙句の果てにブログを閉じろと言うわけだ。ブログを閉じるということは、これまで書いた分が読めなくなるということだけではなく、これから書く分も公開できなくなるということだ。横暴な話ではないか。 

 そこで、僕は一つだけ試みていることがある。それは電子書籍が販売されるまで、ブログを公開しないということだ。この「買ってはいけない」シリーズだけ公開していこうと思う。確かに、今年の夏くらいからブログの方は疎かになっている。いくつか完成したものもあるが、公開しなかったり、あるいは公開できなかったりといった状況のため、ストックになっている。未完成の原稿もある。それらも完成させて、ストックしておこうと考えている。そして、精力的に新しい分をも書いていきたいと思っている。 

 そうして溜まったストックを数えてみると、50件くらいある。この50件は電子書籍には反映されない。電子書籍が販売された時点で、順次、公開していくつもりだ。僕のサイトから見れば、電子書籍が過去の遺物のようになっているのが理想だ。電子書籍よりも、僕のブログの方がもっと先を進んでいるようにしたいのだ。 

 また、過去のブログの中から、残しておきたい分をサイトのページに掲載してしまおうとも考えている。彼らが電子書籍の話を持ち込んできてから、折に触れて、僕は過去に書いたブログを読み直している。自分でもどういうことを書いてきたか覚えていないのだ。中にはつまらないものもあるし、下らないと思うものもあったけれど、捨てるには惜しいなと思うものもある。そういう残しておきたいと思うブログをサイトの方に、新たにページを設けて掲載しようと思う。いわゆる、ブログのベスト盤みたいなページになると思う。もちろん、僕が選んだベスト作ということだけど。これも電子書籍の販売が開始されてから、速やかに着手するつもりだ。できるかどうか定かではないけれど、過去の分を掲載するだけでなく、新たに解説なり、その後の話なんかも追加できればいいなと考えている。そうやって電子書籍を出版したい業者の裏をかきたいのである。 

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー 

 

 

 

 

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