11月7日(木):「仕事初日の夢」
<夢>
夢を見た。次のような夢だった。
「僕はどこかの店で働いている。コンビニのようであり、スーパーのようであり、判然としないけれど、そこで働いている。僕は勤務の初日だった。いろいろ教えてくれるけれど、僕は経験があるので、過去の経験に基づいて仕事をするとかなりうまくいった。他の従業員が見落としているような箇所を指摘したり、提案したりして、それがうまくいく。店が終わって、僕は一人の女性従業員が同じ方向へ帰ることを思い出し、彼女を探す。店の外へ出ると、その店が学校の中にあるような感じだった。夜で薄暗かったけれど、周りは校舎のような建物だった。彼女はすでに帰ったらしく、残念に思いながら、僕も帰途に着いた」
以前の店長への義理からコンビニの夜勤を手伝ってきたけれど、いい加減、嫌気がさしている。最近はそのことで心中が占められていることも多く、それが夢の舞台として現れたかのように思う。
最近、他の従業員から教えられることがあったのだけれど、それは僕も知っていたことだった。ただ、その時は忘れていたのだ。そのエピソードが印象に残っていて、夢でもその片鱗が見られたのかもしれない。
この夢が示唆していることの一つは、過去の経験にもっと基づいてもいいということであり、僕は自分の過去の経験をもっと活かす必要があるのかもしれないし、自分の過去に誇りを持ってもいいのかもしれない。そのことを教えられたような感じがしている。
女性は姿こそ現さないけれど、その存在は確かにあった。前回の夢では校舎の中で女性がおもらしをしてしまい、裏庭の池で僕がその始末をしているという結末だった。今回、その女性は登場しない。夢では僕が仕事に夢中になっていて、彼女のことを後になって思い出したという形になっている。今の僕の生活において、現実に一つのことに心を占められていて、何かを置き去りにしているようにも僕は感じている。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)