8月21日:今日の易経
ブログらしく日記を書こう。
フィリップ・K・ディック『高い城の男』を一昨日から読み始めている。以前、読んだ本だが、最後はどうなったのかを忘れてしまい、もう一度読み直している。今日は124ページから。
同書で、登場人物たちが易経を繰り返し実施するのだが、それに感化されて、僕もやってみる。ちなみに、簡単に感化されてしまうのは僕のよろしくない傾向だ。
易経は、僕にとっては占いの本ではなく、一つの思想書として読まれるべきだという持論を持っている。それで占うなんてもってのほかだと考えている。
それにも関わらず、一つやってみようと思う。同書にあるように三枚のコインを振って占う。ただ、煩雑になるので変爻は用いない。
やってみると、今日は「感」の卦が出た。『易経(下)』(岩波文庫)を紐解く。いくつか抜き出すと、陰陽が感応し合い始めているそうだ。ただ、その感応はまだ微かなものである。それは心(志)が外に向いているからで、そのため軽率に動くのは凶である。その動きが人につられて、人に随うというような自主性のなさに基づいているからである。心に基づいていないということだ。心(思うこと)が正しければ悔はなくなる。外からの刺激に無感動であること。物に感じてすぐ口に出すと誠意を欠く。それらは心(志)がまだ十分な強さを有していないためである。
午後から、一件面接がキャンセルになった。そのクライアントは暑さにやられたらしい。どうかお大事にと願う次第だ。僕もお盆休みの間に軽い熱中症を体験したので、心からそう願う。
でも、そのおかげで僕には急きょ空き時間が生じた。少し外回りをすることに決める。支払を二件済まして、いくつか買い物をする。
夜、面接をこなして、仕事の後はYさんと会う。Yさんとは軽くお茶をして別れる。僕の方は今日の面接の記録を書いておきたかったので、早く一人になりたかったのだ。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)