7月2日(土):念願の献血体験
今日も暑い。たまらなく暑い。
夕方、少し時間が空いた。冷たいものでも買おうと外へ出る。
駅の高架下のところで献血をやっている。おっ、それなら献血しておこう。
前回は鎮痛剤の服用の関係で献血を断られたのだけれど、今日は大丈夫だ。何も引っかかるものはない。
献血受付をする。冷たい飲み物が出された。一気飲みする。生き返った気分だ。献血もして、冷たい飲み物もゲットできて、一石二鳥だ。
献血の後にも一本くれて、帰る間際にも「よく水分採って」と一本手渡された。冷たいものが欲しかったけれど、さすがに三本は多い。それでも貰えるものは貰っておいたけどね。
さて、僕にとっては生まれて初めての献血。痛いのかなと思いきや、そうでもなかった。最初に、血液型を調べるために指先に針を刺すんだけれど、そっちの方が痛いと思った。
問診を受け、血圧を測定し、血液型を調べ、それから献血車の中へ。
僕の前に一人の男性が待っていて、僕よりも先に献血を始めた。彼よりも僕の方が後から始めたのに、僕の方が彼よりも先に終わった。
看護師さんも「400ccすぐに貯まったわ」などと朗らかに言う。う~む、僕は血の気が多いのかな。それとも血圧の高いのが関係しているのかな。
血圧はともかくとして、非常に緊張していたのは確かだ。何しろ初めてのことなので分からないことだらけだ。針が刺さるまでは動悸も激しかった。
針が刺さったら、あとはこのままでいいのだ、と落ち着いた気持になる。
採血が終わる。手の指先に痺れのような感じがあったけれど、すぐに消失した。貧血、めまい、足に力が入らない、だるい、重い、そういうのも全くなかった。
献血車から出て、少し休んでいくように勧められる。個人的には休む必要性が感じられないほどいつも通りの感覚である。しかし、飲み物もくれたので、少し休んでいくか。
献血終了してから15分くらい経っただろうか。休憩を終えて、僕は献血会場を後にする。その時にもう一本飲み物を手渡されたのだ。
本でも持って来ればじっと待っていることもできるのだけれど、いかんせん、退屈だ。だから15分ほどその辺をうろつく。
本当はタバコが吸いたかったのだ。でも、献血後30分は喫煙を控えてくださいと言われたので、渋々、それに従っているのである。
献血を終えて30分ほど経った。もういだろうということで、パチンコ店の喫煙場に入り、最後に手渡されたお茶を飲みながら一服。ふ~、生き返る気分だ。
職場に戻る。一応、少しだけ横になる。特に不調は感じられないのだけれど、後から来たら困ると思い、先に横になって回復しておく。横になるのがいいらしい。
昔の、初期の精神医学では血を抜くということをやっていたらしい。今ではそんなことはしないのだけれど、血を抜くということが精神に影響するのかどうか、僕は自分の体で検証してみたかった。
結論、何も変わらなかった。でも、献血が楽しくなってきた。また来月辺りに受けようかと思っている。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)