6月27日:自宅に飽きてくる

6月27日(月):自宅に飽きてくる

 自宅療養も今日で3日目。そろそろ家の中に居ることに飽きてくる。
 今日も勉強とサイト作業は行う。仕事ができない分、集中して行おうとするが、昨日ほど集中できず。気持ちが落ち着かない。静かにしていることに耐えられない。要するに、もっと体を動かしたいと思うようになっているわけだ。
 何かをしよう。部屋の片づけなんかをする。不自由な体でやってみる。なかなかいい。午後から散歩にも出る。近所を一周して帰る。
 体を動かしたいというのは、きっと、エネルギーがあり余っているだけでなく、不安や心配事をたくさん抱えているためでもある。仕事のこと、クライアントのことが気がかりだ。職場のこともそうだし、月末・月初めの支払い等のことでも思い煩っている。
 ちなみに、今日、27日は支払いが一件ある。銀行に行けないから、どうしようもない。まあ、今日の支払いは業者に振り込む分だから、後日、事情を説明すれば何とかなるだろう。「待った」が通用する相手だから良しとしよう。
 歩いていて、喫茶店に入ろうと思った。しかし、松葉杖をついて入店するのは、なんだか気が引ける。セルフで運ぶような店はダメだし、階段や段差の多いところもダメだ。そうなると、入れるお店にも限りがある。いろいろ悩む。結局、断念する。
 また、歩いていて、タバコが欲しくなった。久しぶりに喫煙欲求に襲われた。確かに、蒸し暑いのと不自由さとでイライラしていた。それよりも一服したかったのだ。休むところもないし、ちょっと腰掛けるようなところもない。休憩したくてもできなかったのだ。住宅街っていうのは、案外、不便なところだと思う。
 帰宅後は自室で大人しく過ごす。妙に蒸し暑い。それもまた気分を落ち込ませる。

 禁煙も15日目。半月が経過した。禁煙して良かったと思えることがあまりない。
 体調が良くなったかと問われれば、それほどでもないと答えるだろうし、何よりも、足の怪我があるので体調が良くなっても実感できない。
 喉の具合はどうかと問われると、これは全然進歩がない。発声しやすくなったという感じがしない。そもそも声を出すことが極端に減ったので、これも実感としては皆無である。
 呼吸はどうか、これもあまり変化なし。呼吸がラクになったという感じはあまりしない。
 歯は以前よりも白さが戻ってきた。指先のニコチン焼けもきれいになった。
咳き込むことは少なくなったけど、咳そのものはあまり変化がない。
 血圧はグッと下がったけど、それで何かが変わったわけでもない。体調が良くなったとしても、それを実感する場面がない。
 頭はシャキッとせず、どこか鈍麻している感じだ。睡魔にはしょっちゅう襲われ、集中を欠く。
 タバコ代は節約になっているけど、今の僕は一円も使わない生活を送っているので、今一つ実感がない。
 結局、禁煙のメリットを何一つ体感していないのだ。

 夜、BSで渥美清さん主演の「泣いてたまるか」を観た。前々から見たいと思っていたのだけど、仕事を終えて帰宅が間に合わないので、見れないままだった。今日はいい機会だ、一度、どんなのか見てみようと思う。
 面白かった。確か、レンタル屋にDVDが置いてあったように記憶しているので、回復したら全巻制覇してやろうと思った。一つ、回復後の目標ができる。

 回復と言ったけど、それがいつのことになるやら分からない。痛みはないのだ。腫れがひどいので膝が曲げられないだけなのだ。曲げようとすると痛みが走る。もう少し、この腫れが引いてくれたと思う。少しでいい。それだけで曲げることのできる範囲が違ってくるのだ。
 ただ、今のところ、まったく見通しが立たないのだ。リハビリをし、患部を冷やし続けているが、回復の兆しが見えないのだ。それがやるせない。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

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