6月20日:忙しない展開

6月20日(月):忙しない展開

 今日の病院の予定。早朝に採血。午前中にリハビリ。午後からレントゲン。その後、装具の業者さん。最後のやつは、装具をより精巧なものに取り換えるために、業者が僕の足を見に来るということだ。
 朝、採血。「この採血は何の検査ですか」と僕は尋ねる。看護師さんは答える。「結果は教えてくれるのですか」と僕。「先生に聞いてください」と看護師さん。検査をすれば、検査報告がなされるものだが、そんなことをいちいち訊くのは、僕の中に変な不安があっただろう。せめて「良くなっている」とか「いい経過ですよ」とか、そういう類の言葉を聞きたかったのだ。
 リハビリ。今の僕が自力で自発的にできるのはこれだけだ。今日、こなしたメニューを病室でも繰り返し行う。少しでも早く回復したいと思うからだ。
 レントゲン。膝が曲げられないと言っているのに、「では、膝を曲げてください」と平気で指示する。人の話を聞いていないのかね。それで無理矢理曲げようとする。「アイタタッ」と僕。本日最初の「イタタ」発言だ。ホントに、何をするか! これには、付き添ってくれた看護師さんも呆れていた。
 業者さんは、今、これを書いている時点ではまだ見えてない。腫れが引いてから来るかもしれないな。この腫れがある限り、何も進まない。膝を曲げることも、足を上げることもできない。
 看護師さんいわく、氷をじゃんじゃん当てなさいとのこと。腫れているから冷やすのは当然だけど、そんなので追いつく腫れだろうか。まあ、何もしないより良い。今日、すでに2アイスノンを使用。

 ホントに、こんなので治るだろうか。不安になってきた。なんとしても、あと一週間で外来にこぎつけなければならない。そうでないと、月末・月初めを跨いでしまう。どうしても月末にやらなければならないこと、月初めにしなければならないことなんかもある。せめてそれだけでもさせてほしい。

 夜、主治医の先生が来た。こんな遅くまでお仕事とは、たいへんである。それで、先生の言うところでは、リハビリ用の装具の件が片付いたら、一応、退院できるとのこと。最短で明後日。いいねえ。退院、その言葉を待っていた。
 しかし、今朝、採血した時点では、退院なんてまだまだ先だと思っていた。なんだか、バタバタ忙しなく展開した一日だったような気がする。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー 

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