2月27日(土):音楽と本
昨日は用事があって、朝から出かけていた。午後から京都へ出て、買い物をする。買い物と言っても、本とかCDだ。CDは買おうと最初から決めていた。ブックオフの中古CDが安くて、丹念に探すとけっこう掘り出し物にぶつかるということを初めて知った。
結局、7枚も買ってしまったけど、それでも3500円程度で、安い買い物だと思った。今日は朝からずっとそれらを聴いている。
今回、購入したラインアップは以下の通り。
キャノンボール・アダレイ『Somethin’ Else』。昔持っていたけど、買い直した。ジャズの名盤とされているけど、僕にはこれの良さが分からない。もう一度、しっかり聴きこんでみようと思う。
ウエス・モンゴメリー『Full House』。これは今でもレコードで持っている。僕の好きなアルバムの一枚だ。
ジュニア・マンス『Harlem Lullaby & I Believe to my Soul』。これは二枚のLPを一枚のCDに納めたもので、初めて耳にするものだ。ジュニア・マンスのピアノはファンキーでソウルフルな雰囲気があって、僕はけっこうお気に入りの人だ。
『Jazz Piano Masters』シリーズで、アルバート・アモンズとミード・ラクス・ルイスのブギウギピアノ曲集だ。ホント、ほれぼれするようなピアノ演奏だ。
以上がジャズ系で、あとはロック系になる。
ジェフ・ベック『Blow by Blow』。これもレコードで持っていたのだけど、CDで聞き直すことにする。ジェフ・ベックはストイックなギタリストという雰囲気があるが、僕の目当てはギターではなくキーボードだ。マックス・ミドルトンのキーボードがいいのだ。
サヴォイ・ブラウン『Blue Matter』。これは編集もののようだ。そうか、フォガットのメンバーはここの出身か。ロンサム・デイヴやロジャー・アール、トニー・スティーブンスと、すでに顔ぶれが揃っている。ギターメインのブルースバンドといった感じだが、ピアノの感じも良い。
ヴェルヴェット・アンダーグランド『White Light/White Heat』。今回の一番の難物。独特の音世界を持っているバンドだが、僕の中では何か取っ付きにくいものがある。ルー・リードやジョン・ケールといったメンバーも、興味はあるのだが、どうもあまり追及していこうという気持ちにならない。まあ、聴かず嫌いというのも拙いので、今回、この音楽世界に馴染んで行こうと考えている。
来月はこの7枚を聴きこんでいこうと考えているので、もしかすると、この日記にも度々登場するかもしれない。
先月15冊くらい本を買っていて、それもまだ読み終えていないので、今回、新たに買うのは控えようと思ってはいたのだけど、ついつい。
本当はこれを買うと決めていた一冊の本があった。ところが古書店でその現物を見て、けっこうな大著だなあと、読み切ることができるかなあと、心配が生まれ、結局、それは買わず終いだ。その代わり、別の本を買ってしまう。
まず、ミシュレの『愛』(上下)は見つけた瞬間、手に持ってしまった。ミシュレという人に興味がある。『魔女』を読んで、彼のファンになったのだ。19世紀の人で、歴史家なんだけれど、およそ歴史家らしからぬ本を書いている。歴史本というより、文学である。そして、それが面白いのだ。
もう一冊はコールドウエルの『タバコ・ロード』だ。これは前々から読んでみたいと思っていた一冊で、上手い具合に発見したのだ。これも迷わず購入。
その他、2冊、精神医学関係の本を買った。これも追々読んで行こうと思う。ミシュレの方は今日からさっそく読み始めている。
音楽が聴けて、本も読める。幸せなことだ。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)