10月16日:キネマ館~『96時間 リヴェンジ』 

10月16日(金):キネマ館~『96時間 リヴェンジ』 

 

 昨夜に引き続き、今日もテレビで放映される映画を見る。 

 今日の映画が『96時間 リヴェンジ』というもので、これは一作目があり、その続編という体裁である。 

 一作目を僕は見ていないけれど、そこで主人公が恨みを買ってしまい、今回の事件につながっているそうだ。敵は復讐のために、主人公の家族全員を捕らえようとするが、娘だけ助かる。娘は救出に向かう。そこで父親である主人公だけが助かり、母親は連れて行かれる。主人公は超人的な推理でもって敵のアジトを発見し、敵を倒して妻を救出するという展開だ。 

 こういう映画は基本的に西部劇である。ただ設定が現代になっているだけのことだ。 

 中盤からラストまで、アクションシーンはふんだんにある。しかし、これが曲者だ。ごく短いカットが連なるので見にくいのだ。それによってスピード感は出るかもしれないけれど、何が何だか分からないまま過ぎていく。わずかな時間のアクションシーンでも、画面がころころ切り替わり、じっくり見る間もなく次のカットに移って行くので、見ていて疲れるというのが正直な感想だ。 

 さて、この主人公たち、街中で手榴弾は爆発させるわ、銃撃戦はやるわ、車(タクシー)を盗んでカーチェイスはするわ、挙句の果てにアメリカ大使館に警備を突き破って突入するわ(舞台はイスタンブールである)で、本当にやりたい放題という感じがしないでもない。 

 

 前作では娘が誘拐されたという話だったようだ。この娘にはその時の後遺症とかがまるでない。一応、そういうものがあるという設定のようであるが、とても健やかに成長している。車の運転免許も無事に取得するし、ボーイフレンドを父親に紹介するしで、この娘の成長や変容ということも物語の軸になっているようには感じる。 

 タイトルの『96時間』は、前作においては意味のあるタイトルだったのだけれど、その続編である本作にはその時間に意味があるわけではない。ただ、タイトルがそうだったのでこうなっただけといったところだ。 

 しかし、時間ということが重要な働きをしていることには注目しておこう。時間はもう一人の主要登場人物だ。随所に時間が前面に出てくる。(中絶) 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

(追記) 

 どうも途中までしか書いていない原稿のようだった。どうして中断したのかまるで覚えていない。中断しているということさえ気づかなかった。 

(平成29年7月) 

 

 

 

 

 

 

 

 

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