11月17日:CDを買う 

11月17日(火):CDを買う 

 

 今日は休みだけれど、パソコン作業をするので職場に出る。 

 

 道中、寄り道をしてCDを買ってしまう。昔のジャズCDが安い。ついつい3枚も買ってしまった。今(昔もそうだったけれど)ハマっているホレス・シルバーをメインに買う。ケニー・ドーハム(好きなトランペット奏者の一人だ)の『アフロ・キューバン』、ジャズ・メッセンジャーのアルバム、そしてシルバーの『ソング・フォー・マイ・ファーザー』だ。ピアノはすべてホレス・シルバーである。 

 もし、ジャズに興味があるという方がおられれば、僕は次の聴き方をお勧めする。まず、自分の好きな楽器を選ぶ。過去に習った経験があるというのであれば、その楽器でもよい。その楽器を演奏する人をいろいろ聞く。その中で、一人、このミュージシャンがいいとか興味が持てるという人を見つける。その一人が見つかるまでいろいろ聞く。その一人が見つかったら、今度はその人の演奏だけを聞く。その人のリーダー作からセッション参加アルバムまで幅広く聴く。その人の演奏スタイル、癖、特徴や傾向がだんだん分かってくる。一人のミュージシャンについて理解が深まると、他のミュージシャンのこともよく分かるようになる。すると、セッションの顔ぶれを見ただけで、これは良さそうだとか、面白い顔合わせだとか、いろいろ思うところが出てくる。そうなるとあなたは立派なジャズ狂である。実際に聴いてみたくなるし、あれこれアルバムに手を出したくなる。僕もそうだった。 

 

 CDはイオンモール桂川に入っている大垣書店で購入した。本当はこうした大型ショッピングモールは苦手だ。昔ながらの商店街が好きだ。いろんなお店が入っていて、便利だし、賑やかだけれど、ショッピングモールには商店街のような生活感が漂って来ない。だから、どこか殺風景な感じを僕は受けるのだ。目的のCDを買うと、さっさとそこを出た。長居したい気持ちにはならない。 

 

 職場に着いて、CD3枚をぶっ続けで聴く。パソコン作業をする予定だったのに、ずっと音楽に聴き入ってしまう。今から50年、60年も前の演奏だけれど、素晴らしい。古いけれど、今の音楽には無いものもある。 

 

 結局、パソコン作業はそれほど捗らず。 

 

 ベネデッティ『精神分裂病論』より、論文を一つ読む。事例抽出はせず。 

 小説も読みたいと思い、チャールズ・ウィリアム『万霊節の夜』を読み始める。どういうストーリーなのか、実は良く知らないで読み始めている。飛行機事故でレスターは自分が死んでいることを知る。夫のリチャードとも会えなくなる。そして、友人のイブリンと会うが、イブリンには自分たちが死んでいることを言えないでいる。こんな第1章を読んだのだけれど、不思議な出だしで、今後、これがどう展開するのか興味を覚える。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

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