12月22日:身に凍みる 

12月22日(金):身に凍みる 

 

 夢を見た。地下室のような場所。いろんな設備がある。なぜか床が油で滑る。僕たちは地下で作業していたけど、みんなが昼休みかなにかで外へ出る。僕は一人残って床掃除をする。せめて人が歩く通路だけでも油を落としておかないと危ないと思ったからだ。 

 そんな夢だった。足元をもっとよく洗わなければならないようだ。そうしなければ足をすくわれるかもしれない。 

 

 今日はそれほど忙しくない。金曜日は大抵そうである。予定の仕事だけはこなす。 

 その他、いくつかの論文を読み、サイト用の原稿を書く。この原稿もいつ公開されるか未定である。 

 ネットの接続具合がよろしくない。なんかやたらと時間がかかる。それの処理を試みる。多分、何かの作業と重なったのだろうとは思うけど、一応、パソコン全体のスキャンを実行し、いくつかのデータを処分する。どうにか復旧はした。 

 

 寒さが堪える。外を歩くと、本当に寒さが身に凍みる。 

 手がかじかんだ。久しぶりの経験だ。 

 膝は曲げるのに一苦労する。この冬一番の寒さということが分かる。寒いと具合が悪くなるからだ。 

 それに少し風邪気味である。風邪をひくなんて、気合が足らんな。少し気を引き締めておかないといけない。 

 

 E・J・マレーの『動機と情緒』を読む。随分昔に古書店で買ったものだ。心理学を勉強し始めた頃によく読んだ本だ。今読んでも、やはり参考になる。もちろん、内容が古いことは確かである。それでも重要なことが書いてある。 

 19世紀の後半に誕生した心理学は、さまざまに発展していったけど、20世紀半ばにはある程度形になったと僕は思う。新しい流派が生まれるとしても、その基底にあるのはその時代のものだと感じている。心理学という学問が一つの学問としての輪郭を備えるようになった時期に書かれた本で、ある程度は現在でも通用する内容である。 

 この本のことはいずれこのブログで取り上げようと思っている。 

 

 夜、喫茶店に入る。そこで書き物をして、本を読む。人が多い。忘年会もそろそろ最後という感じだ。道路も駅も、酔っ払いの多いこと。人生を楽しみ、謳歌するのもよかろう。僕には無縁になりつつあることだが、僕は僕の人生に悔いを残さない。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

  

 

 

 

 

関連記事

PAGE TOP