10月9日:信念 

10月9日(月):信念 

 

 3連休の最終日ということに世間ではなっているらしい。僕には関係ないことだけど。 

 今回の連休は、土曜日はヒマになり、日と月曜日が割りと忙しいという、いつもとは違ったパターンになった。大抵は土曜日が忙しく、後の二日がヒマになる傾向があるのだけど。 

 

 まあ、それはいいとして、今日の予定も無事にこなす。新規のクライアントさんも来られた。いい人だった。ただ、自分たちの問題に対して傍観者の立場を取っているようだ。この人がそのポジションに立つ限り、問題の克服は難しそうだという気がしている。今後、この人が来てくれるかどうかは未知数だけど、もし継続してこられたら、いつかその問題に直面することになるだろう。 

 また、別の人は俳優さんになりたいと言っていたな。本気か冗談か分からないけど。俳優さんっていうのは、僕は尊敬するところがあるけど、僕の中では絶対になりたくない職業の一つだ。僕が思うに、俳優さんっていうのは、自分の意思を持っていてはできないものだ。役になりきり、監督や演出家の望むとおりのことをしなければならないのだから。 

 

 その他の時間は勉強をして過ごす。初心に帰って勉強に打ち込みたいという気持ちが強くなっている。なかなかそれが許されない状況にあるけど、どうにかやってみた。 

 当初の計画では、この3連休にブログの更新、公開作業をやっていくことになっていた。その他、ランディングページのこともやる予定でいた。結局、それらは後回しということになった。 

 

 外が騒がしい。休日でイベントごとをやっているようだった。それに選挙関係のこともある。騒々しいのは今の気分に合わない。 

 

 体調は比較的良好。良いとまでは言えないけど、まあまあ良い。悪くなければ、取りあえずはOKだ。 

 身体の不安も絶えない。足の具合、皮膚の状態など、不安に思う箇所がたくさんある。もちろん内蔵に関してもそれがある。長生きできる自信なんて僕にはない。 

 

 夜はいつもの飲み屋に飲みに行く。いつもの店、いつもの顔ぶれだ。取り立てて何か書き残しておくようなこともなかった。 

 ただ、店の人からは「ひどく疲れてますね」とやたらと言われた。確かに疲労感はあった。外見から分かるほどだとは思っていなかったが。 

 祝日でも仕事ですかと問われるので、そうだと答えておいた。きっと年内はもう休みがないだろう。僕は残業をするよりかは休日出勤する方がましだという考えをしている。休日はなくなってもいいから、夜は休ませてくれという考えだ。 

 だから、今も夜の8時ないしは9時以降は絶対に仕事関係のことはしないと決めている。するとしても勉強までだ。仕事関係のことは一切しない。まあ、どこまでこのルールを守ることができるか、今後は分からない。夜を徹してやらなければならないこともあるかもしれない。 

 

 なんでそこまでやるんですか。最近、あるIT業者の営業マンから言われたことだ。放っておいてくれ、どうせIT連中には理解できない心情なのだから、と思った。 

 また、飲み屋ではストイックですねと言われた。ストイック、つまりストア学派的だということだけど、僕に最も似つかわしくない言葉だと思っている。あまり、言われて嬉しい言葉ではないし、僕は自分ではそう思っていない。 

 昨日のクライアントが中国人のことを話していたな。僕も京都に住んでいるので観光で来ている中国人たちを目にすることが多い。彼らを見ていると、とにかく旅行を楽しんでいるようには見えないのだ。いつもセカセカしていて、忙しなく、どこか必死なものを感じるのだ。他の国の観光客と比べても、とても余裕のある旅行のように見えないのだ。 

 だから中国人がいいというわけではないけど、僕たちにもああいう必死さ、死に物狂いさというものがもう少し必要なんじゃないだろうかとも思う。 

 僕は僕の信念でやっていることだ。信念なんて、合理主義や効率主義、結果至上主義からすれば、愚の骨頂である。信念があっても、結果が出なければ意味がないとか、売れなければ同じだということになる。彼らからすれば、信念を持って打ち込んでいる人は一笑に付すような人であるかもしれない。僕もそうなのだろう。でも、僕は彼らほど空虚ではないと信じている。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

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