6月9日(金):B級から学ぶ
今日も執筆その他パソコン関係の作業をこなす。
午前中に少しだけ外出する。その際に、昨日発売だったマカロニウエスタンDVDコレクションを購入しておく。
問い合わせが二件ほどあり。予約につながりそうな感じではなかった。仕方がない。何事も順風満帆というわけにはいかないから。
その他は電話関係、ならびに電気関係の業者からの電話があったくらいだ。あと、正体不明のFAXがあった。いきなりFAXを送りつけようとする営業なんて最低である。そんなところ、僕はまったく信用しない。
まあ、何にしろ、問い合わせであれ、営業であれ、ウチが認知されているのであれば、それはそれでいいことだ。認知されている限り、いつかクライアントにつながるものだ。
書籍。第9章の補足追加をする。書き忘れたものがあったから。今朝、思い出した。とにかく、多めに書いて、後から削除していく方がいいだろうと思うので、できるだけ書いていく。
第10章、これが本の最終章となるのであるが、ここが上手く書けないでいる。どういうことを書くかという内容はある程度定まっているものの、いざ、書くとなると、上手くかけないし、構成がまとまらない。
真っ直ぐ帰宅して、早速、マカロニウエスタンを観る。今号は「怒りの用心棒」と「荒野の女ガンマン」だ。
躊躇無く後者を選ぶ。間違いなくこちらだ。このB級感まるだしのタイトルがいい。そして中身も限りなくB級である。ストーリーがはっきりしないし、シークエンスもつなぎがおかしいと思える部分もある。将軍やロッソの安っぽい役作りがまたB級感満載である。
主役の女ガンマンことガーター・コルトを演じるのはニコレッタ・マキャベリだ。「君主論」のニッコロ・マキャベリの血を引いているそうだ。まあ、そんなことにお構いなしに美人さんだ。
無法者強盗団のボスを演じるのはクラウディオ・カマソだ。ジャン・マリア・ヴォロンテの弟で、最後は自殺しはったのだ。「二匹の流れ星」のカマソよりも、本作の方がいい。超自我未形成のエス衝動むき出しといったキャラだ。はっきり言えば、野獣そのもののサイコ野郎である。だが、いささか演技過剰である。
革命軍のボスを演じるのはウォルター・バーンズだ。こちらもいささか演技過剰である。メキシコの人が観たら怒るんじゃないか、「俺たちはあんなバカじゃない」と。結局、この革命軍の方は途中からウヤムヤになった感じだ。
大ヒットしたような映画もいいけど、こういう埋もれたような映画もまたいいものだ。本作は今回が初DVD化らしい。分からないでもない。一流の映画、面白い映画を作るのがどれほどたいへんなことであるかは、B級映画を観るとよく分かる。B級作品からそれを教えられるものである。
ああ、そんなことを言っていると、今に言われそうだ。先に言っておこう。本でも名著や良書、ヒット作を作るのがどれだけ難しい作業であるかということは、僕の著作を読んでくれれば、きっと、すぐに分かると思う。
僕も書いていて思うのである。こんなの売れりゃしない、誰も読む人なんぞおらんのではないかと、うすうす感じている。きっと時代のニーズにも合っていないだろうし、僕の本を必要とする人がどれだけいるだろうか。時代遅れの人間の書いた駄作以外の何物でもないような気がしている。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)