6月10日(土):最終まで辿り着く
今日は今日で何かと予定が入っている。少し家のこともしなくてはならなかった。
昨日、土曜日レギュラーのクライアントから電話があり、彼が来ることになっていれば、今日の予定をだいぶん変更しなければならなかっただろう。まあ、彼は当初の予約通り次週来られることになったので、変更はしなくて済んだ。
夕方、ひと段落着く。まとまった時間が取れそうだと思い、執筆を手掛ける。第10章を曲がりなりにも完成させないと、と思う。
その矢先に電話が鳴る。ある人から電話が来るかもしれなかったので、てっきりその人かと思い、慌てて出たものの、あのDV「被害者」女性からだ。ああ、また無料働きになると思いつつ、仕方がない、自分の撒いた火の種だ、自分で処理していくしかない。
30分ほど、その電話に費やす。一円にもならん仕事をしたものだ。あんまりこんなことをやっていると自分を安売りしているようでウンザリするものである。
DVの問題というものは、暴力の問題ではないのである。暴力や暴言の部分に目を奪われると問題の本質が見えなくなると僕は考えている。もし、そこに目を奪われると、「加害者」立場の人は、暴力暴言を振るわなければいいと、安易にそう考えてしまうだろう。実際には、「加害者」以外の何者かになっていくこと、新たな自己形成に踏み出すことなのである。
それはともかくとして、既に6月7日分で述べたことだが、DV問題が解決するとは、自分が間違った相手を選んだこと、自分が人生で失敗してきたことを本当に知ることである。その時、本当にその人は援助を必要とする。DVから立ち直った人たちは、皆、その苦しい自覚を抱えるものである。僕はそう思う。そこを否認し続けるので、関係は平行線になり、同じことが繰り返され、そして人生が展開していかないのだ。僕はそう考える。まあ、詳しいことはいずれサイトの方で展開していこう。
今(19時)、取りあえず、書籍の第10章の最後まで辿り着いた。見直しをこれからしていかないといけないし、あとは以前の章の補足等を終わらせないといけない。それから出版社さんに送って、構成を練り直したり、しっかり文章のチェックをしていかないといけない。6月末までに完成するとは思えないのであるが、それでも8割9割の完成までは持っていかないといけない。まだまだ時間がかかりそうだ。
ああ、それにしてもキツイ。書籍がひと段落すれば、少し落ち着こうかと思う。ゆっくりしたいという気持ちが今は強い。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)