5月15日:読んで、書いて、仕事して 

5月15日(月):読んで、書いて、仕事して 

 

 今週はヒマ週だ。それをいいことに執筆の方を進めていこう。 

 書く内容はたくさんある。何を書くかを決めるのが難しいうえに、どういう順番で提示するか、どれをどうまとめるかで試行錯誤している。全体の概要を取りあえず作成して、全体の構成を考えながら、その概要に肉付けしていくという形で進めている。進めていくのはいいけど、もっと時間がほしい。 

 一日ずっと書くというのも良くないのだ。間を空ける必要もあるのだ。というのは、書いていると、調子に乗ってくるのだ。勢いがつくっていうのはいいんだけど、適度に頭を冷やすことも必要なのだ。落ち着いてから、読み直し、書き直す。書いて、間を空けて、読み直して、また書く。そういう進め方の方がいいようだ。 

 

 昨日、ユングの本に着手したけど、家に置いてきしまった。それで今日は未読のもので小さい本を選ぶ。文庫クセジュの『精神療法』(ギー・バルマード)をチョイスする。いつぞや古本で買ったものだが、未読のままだった。古い本で、字が古いというのが難点だ。 

 読んでみると、それほど悪い本でもなかった。昔の学者さんの理論なんかが記載されていると、何かと勉強になる。現在のものではあまりお目にかからない人の理論とか言葉であればあるほど、勉強になる。 

 

 他に、実家の書架の未読コーナーから、手に当たった本を読む。角田喜久雄の『黒潮鬼』だ。角田喜久雄の時代小説は面白い。なのに、これだけは未読だった。どうも海の宝探しの話らしい。そこがちょっと僕の苦手な感じだった。でも、読み始めると、これがまた、止まらんようになった。 

 角田喜久雄の時代小説は、なんていうのか、ほれぼれするな。よく、これだけ読者を飽きさせないように書けるものだ。展開もいいし、興味が尽きない。 

 

 そんなこんなで、今日は、仕事をして、クセジュを読んで、喜久雄を読んで、書いて、また仕事をして、と、それの繰り返しという一日だった。 

 二冊同時に着手した。どちらか一冊は読み終えようと考える。家に帰ってからも読もうと思うが、帰宅してカバンを開けると、今度はその二冊とも職場に置いてきてしまった。 

 これで3冊が同時進行したことになった。こんなことしてるから、今何を読んでたか、訳が分からんようになるんだな。「不思議な物語」も73章辺りでしんどくなってきて、中断したままだし。 

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー) 

 

 

 

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