5月9日(月):「同僚の夢」
(夢)「同僚の夢」
6~7人くらいの人が僕のところで働きたいと言ってきた。みんな僕の顔見知りの連中で、一緒に勉強した仲だ。僕は彼らの要求を承諾する。
クライアントが来たので、彼らに任してみる。その間、僕はこれからのことを考えていた。彼らの仕事の場をどうやって作ろうか、シフトをどのように組もうかと、あれこれ考えている。
クライアントの母親が来て、何かと文句を言う。彼らのカウンセリングで子供が悪くなったと訴える。僕はその子に会ってみることにした。小さな子供だった、女の子だったかもしれない。この子はペンを手に持ち、あちらこちらに落書きをしていく。僕は壁に枠を作って、この中に描いてごらんと子供に言う。子供はその中に一生懸命な感じで絵を描く。
この子は僕に懐いてきた。良かったと思う。その一方で、彼らは解雇しないといけないなと思い始めていた。
(連想と感想)
一週間ほどカウンセリングから離れていたので、夢でカウンセリングと関わることになった。
6,7人の旧友。具体的に誰であるかは不明だけど、夢の中ではかつて一緒に勉強した仲間だということがわかっていた。
クライアントを彼らに任す。時々、誰かに任せたいと思う時がある。日頃は隠されている僕の願望だろうか。
これからのことを考える。常にしなければならないこと。僕には難しいと思える作業だ。これからのことを考え、計画を立てても、他の何かが割り込んできては中途半端なことになることも多い。
母親が訴えてくる。夢では怖い感じはなかった。むしろ、この母親のために一肌脱がなければといった思いだったように記憶している。
小さな子供。多分、女の子だった。本当は子供は苦手。僕が同じように子供になれないので、子供と関わったり、遊んだりが不得手だと思っている。
枠を描いて、その中に描いてもらう。描画法でよくある。風景構成法や円枠家族描画法など。夢では、むしろ、あちこちに描かないで、ここに描いてと子供に頼む感じだった。
子供が懐く。現実にはそんな体験をほとんどしない。かつて同居していた兄夫婦の子供、僕にとっては姪に当たる子供のことを連想する。兄が離婚したので、この姪ともそれきりになった。兄夫婦はどうでもよかったけど、姪のことは心配になった時期がある。
彼らは解雇しないといけない。彼らを育てるとかいう発想ではないところが僕らしい。結局、彼らに関わることが負担だったのだ。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)