5月1日(月):月初め
今日から5月。また新しい一ヶ月が僕に与えられた。大切に生きようと思う。昔はこんなふうに考えなかった。僕の中にも随分と変化した部分もある。
今年は原点回帰の年にしようと決めていた。今日、ふと、開設当時のフィーリングを再体験した。当時の感覚が思い出され、僕の中で甦ってくるよう。そんな気持ちになった。
この連休中に職場の一大整理をしようと決めて、今、実行している。初期の頃もこうだったなと思い出す。当時は自分の仕事場を作るため、今はその作り変えのためという違いがあるものの、職場環境のことをいろいろやっていると、当時と近似の感じを覚える。なんだか、再スタートが切れそうな雰囲気が漲ってきた。
それで今日も職場にて延々と作業をしていた。午前中だけ、月初めということもあって、一部外回りの用事を済ませたが、その他はずっと職場内にて作業をしていた。
この三日間で、30冊の本を家に持ち帰り、メモや資料を収めていたケースを3箱ほど空にした。シュレッダーにかけるものはかける。すでにゴミ袋が6袋ほど満杯になっている。連休中にさらに増えるだろう。
HPのデータを収納したファイル4冊も今日、家に持って帰る。このデータをパソコンに入れてしまおうと考えている。
その他、使用していない細々したものも家に持って帰る。家のゴミとまとめて処分するつもりだ。
職場に置いているものを何かと家に持ち帰るから、それらを置くことができるように、先に家の方を片付けておいたのだ。今のところ、順調に進んでいる。
読書や勉強は、今日はあまり捗っていない。まあ、仕方がない。その分、他のことが進展しているので良しということにしよう。
整理していて、初期の頃に作成した計算問題集が出てきたのが嬉しかった。これは僕の頭の体操用にと作成したもので、2週間で一巡するものだ。最近、新たに作成しようかと思っていたけど、古い分が見つかったので、これを再び活用しよう。連休明けから開始しようと思う。
膝の調子はこのところ芳しくない。月末月初めで動き回ることも多く、また、室内整理で足を使うためもあるかもしれない。連休明けから、体操とか運動を、もちろん動かせる範囲内でという条件がつくけど、始めようとも計画している。
夜は、どこにも寄らずに帰宅する。
帰宅して、マカロニウエスタンDVDコレクションの未鑑賞だった作品を観る。
今晩鑑賞したのは『新・さすらいの用心棒 ベン&チャーリー』だ。ジュリアーノ・ジェンマとジョージ・イーストマン主演、1972年の作品だ。
旅ものといっていいのか、風来坊、渡り鳥風の作品だ。時代劇で言えば股旅ものということになるだろうか。町から町へと渡り歩いて、その先々でいろんなことが起き、物語が進行する。おまけに、相棒ものというのか、コンビものなのだけど、「正反対タイプの凸凹コンビ」ものではなく、「似たもの同士の腐れ縁コンビ」(こんなジャンルがあるんかいな)ものだ。
面白いのだけど、途中までストーリーの核心が掴めないのが難点だ。次から次へと出来事や事件が起こり、その都度、アクションなんかもあり、印象的な人たちが登場して、観ていて退屈することはないが、今ひとつ、物語の中心が見えてこないという感じを受けた。銀行を強盗して、無法者トリオと遭遇する中盤になって、ようやくそれが見えてくるといった感じだ。
ジェンマは相変わらず器用だし、抜群の運動神経をしているな。
ジョージ・イーストマンは、他の作品でも出演しているのを見ているけど、本作のキャラが一番いい。ちなみに、原案と脚本も彼である。
クレジットされていないけど、悪徳保安官はアルド・サンブレルじゃないかと思う。好きな俳優さんや知った俳優さんが、ノンクレジットで、密かに出演しているのを発見するのは、なんだか得した気分になる。
無法者トリオの一人にネロ・パッツァフィーニが扮している。この人は「荒野の1ドル銀貨」「南から来た用心棒」「さいはての用心棒」などでジェンマと共演しているが、「悪役の子分」といった役柄が妙に似合っているように思う。僕の中ではよく印象に残る人だ。
その他、元銀行員のスミスにしろ、その他の無法者にしろ、シルバータウンの無力感あふれる人たちやトイレの老人、ジェンマに押し倒される未亡人など、随所で個性的というか印象的な人たちが登場するのも本作の楽しいところだった。
いろいろと作業も捗り、面白い映画とも出会えた。人と会うこともなく、勉強や読書、サイト関係のことや執筆などはあまり捗らなかったとは言え、それなりに悪くない一日だったと思う。月の初日から、なかなかいい出だしではないかと思えてくる。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)