3月26日(日):日々是学也―2(3月20日~26日)
<3月20日>
(2-1)「地獄」(第3章)
(2-2)「恐怖のベッド」
(2-3)「盗まれた手紙」
<3月21日>
(2-4)「神学綱要」(第1章 一と多)
・「多」はすべて何らかの仕方で「一」を分有する。
・「一を分有するもの」はすべて一であるとともに一ではない。
・「一となるもの」はすべて一を分有することによって一となる。
・「一になったもの」はすべて一そのものとは異なるものである。
・「多」はすべて「一」より後のものである。「一」は「一」そのものであり、「多」はすべてそれから生まれる。
・「多」はすべて「一となったもの」から成るか、「単一なもの」から成る。
(2-5)「グレンウィズ館の女主人」
(2-6)「黒い小屋」
<3月22日>
(2-7)「神学綱要」(第2章 原因)
・他を生み出すことができるものは、生み出されたものよりも優れている。(この命題の証明が面白い)
・「善」そのものは、なんらかの仕方で善を分有するすべてのものの先導者である。
・自足的なすべてのものは、他の実体に依存する自足的でないものよりも、優れている。
・自足的なものはすべて、絶対的な善より劣っている。
・すべての存在は第一原因から発出する。
・「善」は、すべての存在の源であり、第一最高の原因である。
・「善」はそれを分有するものを「一」とする。「善」と「一者」は同じである。
<3月23日>
(2-8)「神学綱要」(第3章 存在の諸段階)
・すべての存在は不動であるか、自動的(動かすものが自分)であるか、受動的(動かすものが他の物)であるかの、いずれかである。
・自己自身に帰ることができるものはすべて、非物体的である。
・自己自身に帰ることができるものはすべて、物体から分離しうる実体をもっている。
・はじめに自己自身を動かすものはすべて、自分自身に帰ることができる。
・他者に自らの特性を与えるものは、その特性を第一義的なものとして所有している。
<3月24日>
(2-9)
<3月25日>
(2-10)「コミュニケーションと説得」(『心理学の認識』第21章)
社会心理学について。実験的方法を採用する必然性。人の心に変化を生じさせようとすれば、その人がどのような心的構造を有しているかを知らなければならない。これは心理学の根本問題に立ち返ることである。その他、いくつかの説得、コミュニケーションに関する諸実験、他者認知の実験等。
他者への説得が自己説得にもなるということ。自分について語ることが自己をより確かなものにしていくという僕の見解を裏付けてくれているように思い、心強く感じた。
(2-11)「未来の重み」(『心理学の認識』第17章)
社会的動機と生理的衝動は同じではないし、同じように考えることができない。我々の努力を方向づけるのは、動機づけではなく価値である。6つの価値体系(オルポート)。価値を求めること、それは選択をもたらし、選択することは葛藤を導く。人はどのように葛藤を解消するか。不快な課題でも努力できるのは、それが価値体系に組み入れられているからである。
未来という時間的展望に関して、示唆されるところ多い。葛藤とその解決の部分は興味深く読んだ。また、有能化動機に関する一文も僕には納得できる。
(未完成原稿)
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)