2月28日(火):ハダカ芸はこりごり
先週の金曜日から昨日の月曜日までは割と忙しく働いた。面接もあったし、月末ということでそれに関しての作業もこなさなければならなかった。
今日は定休日だ。今週も水曜、木曜はそれほど忙しくないので、この3日間は書籍の原稿を書いていこうと計画している。毎日、一定時間を執筆に割こうと考えていたけど、案外、このやり方もいいなと思えるようになった。4日間、構想を練ったり、メモを取ったりして、3日でそれを文章化する。同時に先週書いた分を読み直し、校正する。
今日は今まで書いた分を節ごとに分けた。章単位で考えるより、節単位で書いて行って、それから並べ直していく方がやりやすそうに思われたからだ。A4にして1~4枚の節が20ほどになった。それなりに書いている方だと思う。
本を読む時間が少なかった。昨日、どういうわけかジルボーグの『医学的心理学史』を読み始める。もっと書籍に関係する本を読むべきなのだが、妙にこの本のことが意識されていたのだ。僕はそういう時は無意識に従うことにしている。
『医学的心理学史』は、一昨年だったかな、古書店で見つけて購入したものだ。買ったのはいいけど、パラパラとページを繰っただけで、そのまま書架に仕舞っておいたのだ。何しろ大著である上に、なかなかそれを読み通す時間とエネルギーが確保できそうにないと思われていた。
どうして読みたいと思ったのか、その理由も分からぬまま、読み始める。昨日は3章まで読み終えた。
この先、どのような叙述が現れるのかは分からないけど、ここまで読んでみて、何となくこれを読もうという理由に思い至った。この本は、臨床心理学の歴史に関する本であると同時に、過去から現代までの優れた臨床家たちの記録でもある。そういう優れた臨床家の姿に触れたいと、そんな思いがあったように思う。
今日は4,5章を読む。
夜、テレビでも見ようと、何気なくテレビをつける。ちょうど「R1グランプリ」なるものが始まった。ピン芸人のやつだ。見ていたけど何も面白くない。最近はこういうのが面白いっていうことになっているのか。
僕の中では一人目のRGさんが面白かったのだけど、全然票が入らなかった。どうやら、ネタの面白いかどうかよりも、ノリとか世界観が合うか合わないかで決まるようだ。
結局、ハダカ芸の人が優勝した。何も面白いとは思わない。それに、あのハダカ芸だけはホントに勘弁してもらいたいものだ。必ずマネる奴が出てくるのだ。小島よしおさんがブレークした時でも、居酒屋なんかで小島よしおもどきを何人も見かけたものだ。ハダカ芸人がブレークすると、そういう席で「もどき」を見ることになり、非常に不愉快になるのである。ホント、勘弁してくれ。
僕が思うに、ハダカ芸っていうのは、「ショー」であって「芸」ではないのだ。ハダカ踊りだろうとストリップだろうと、そういうものは「ショー」であって、「見世物」であって、決して「芸」ではないのだ。その辺りの区別も曖昧になっているのかもしれないな。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)