2月20日(月):煮え切らない
今日はしんどい一日だった。それでも仕事の方はそれなりに上手く行った。その他の作業に関しては、予定通りには運ばなかった。
昨日の酒が祟って、今日は体調がよくない。
昨夜、一日の仕事を終え、本のことで考えを練ろうとして、某お店に入る。まあ、隠す必要はないのだけど、要はサイゼリアさんだ。高槻のサイゼリアで、ワインを飲みながら考え事をするお店だ。以前、いい店長さんがいて、仲が良かった。あの人が店長だった頃はお客さんも多かった。それが今はひどいものだ。
ああいうフランチャイズのお店はそういうところがはっきりと出る。店長が変わったりすると、すぐにその影響が顕著に現れる。
昨夜、日曜の晩だと言うのに、客もまばらで寂しい感じだった。僕はいつもの白ワインを注文する。するとまさかの品切れだ。信じられない。自分のところのブランドのワインなのに品切れしているなんて。仕方なく、僕は赤ワインを飲む。赤はあまり得意じゃないのだけど、どうしようもない。
その後、僕の後から入ったお客さんが白ワインを飲んでいる。グラスワインで注文すると白があるようだ。それならそれで、「デキャンタでは提供できませんが、グラスでなら対応できます」と言ってくれたらよさそうなものなのに。
何となく煮え切らない思いはあったけど、僕は僕の予定のことをする。本のことを考え、メモを作っていく。すると、今度は隣席が騒々しいのだ。バンドをやってる連中だ。独りがリーダーで、他の二人がベースと何かであるようだ。とにかく、このリーダーがやかましい。
あんなのがバンドリーダーだったら、バンドも育たないだろう。ものすごく一生懸命議論しているのだけど、傍から聞いていたら、何てことはない、「それはアレンジをしっかりしておけばいいだけのことですよ」と忠言したくなったほどだ。事前にアレンジをしっかり考えておかないから、決めておかないから、そんな問題が起きているだけなのだ。もう少し言えば、リーダーがしっかりしていないだけのことなのだ。
あのベースの奴の方がよほどしっかりしている。彼らはコピーしようという曲を聴き合っている。僕のところにもその曲が聞こえてくる。曲の出だしの部分で彼らが議論する。リーダーが歌う。ベーシストにはそれが間違っていることが分かり、指摘するがリーダーには理解できない。あのベーシストはよく曲を聴いていたなと感心するのだが、要は、出だしのシンコペーションが、8分休符ではなくて、16分休符なのだ。テンポの速い曲だから、その程度の遅れは本当に微妙なところである。よほど正確にリズムを取らない限り、リーダーのように8分休符を置いてしまうことになる。
ええいっ、隣の話なんてどうでもいいんや。こっちはこっちでやらなアカンことがたくさんあるんや。そう思い、書籍のことへ頭を集中させるけど、彼らの騒音でサッパリだ。
ワインも最後まで飲む気になれず、少し残して店を出る。
スッキリしない気分だ。いつものバーへ足を踏み入れる。客が一人いた。ああ、イヤだ。文句の多い客だ。こいつのことを書くのもしんどい。この話はもう止めだ。
昨日と今日は、あまり書くことはしなかった。パソコンのデータ整理をする。レコーダーで録音した面接は、一旦、パソコンに入れる。そこからディスク等に移すのであるが、この2日間で7枚ほど移した。面接にして40回分ほどだ。
一枚に5回分は入るし、最大で7回分入る場合もある。カセットテープ時代に比べると、はるかにコンパクトである。でも、最近、考えるようになった。たとえ5回分が一枚のディスクに収まるとしても、これが何十枚、何百枚となると、どうなるだろうと。すでにその予兆が現れている。保存もほどほどにした方がいいかもしれないな。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)