12月24日(月):ローカルは寂し
昨日から始めた大掃除。今年はあまり大がかりなことは控えようと決めている。その理由の一つは足の具合があまりよろしくなくて、無理をする気になれないためである。その他の理由として、まとまった時間が年内には取れそうにないという事情のためである。大がかりなことをしようとすれば、2,3日連続で休みが取れないと無理である。今年は飛び石で仕事が入ってしまい、空きの日がまばらになっている。
そんなわけで、この年末の大掃除は、座ってできるようなことに限定しようというわけだ。資料、カタログ、パンフレット、スクラップブック、その他各種の書類、メモや下書きなど、そういう紙類の処分に専念しようと思う。これらはすべてシュレッダーにかける。
今日一日そればかりやった。1000枚は処分した。これは数えていたので確かだ。けっこうしんどい。40枚ずつシュレッダーにかける。20~30分のインターバルを入れる。それを延々に繰り返す。朝からずっとやってこの調子だ。
まだまだ残っている。振り返ると、こういうものの処分をほとんどやってこなかった。長年のものが積もり積もってこんな有様になっている。ざっくりとした計算だけど、全部で4000枚はある。一日そればかり従事してやっとこさ1000枚だ。これ、年内に終わるだろうかといささか心配になり始めている。
終日、一つのことを延々とやっていると、さすがに疲れ、この作業にウンザリし始めている。夜は少しばかり酒を飲みに行こうと決める。ちょっとした気分転換のつもりだった。
今日はクリスマスイブだということをすっかり忘れていた。マジか、と思った。こういう日は人が多いんじゃなかろうかと気になりだす。
若いころ、この日に飲みに行ってヒドイ目に遭った。それ以来、クリスマスイブは飲まずに真っすぐ家に帰る日になっていたのだ。今日はその禁を破ったことになる。
しかし、なんてことはなかった。高槻はガラガラだった。それもそうだ。イルミネーションとかイベントとか、そういうのをやっている所にみんなは行くだろう。こんなローカルな地域でイブを過ごすこともなかろう。
ちょくちょく顔を出す居酒屋に入る。いつもは満席になるくらい繁盛している店なのに、今日は閑古鳥が鳴いておる。僕の周囲に数人の人が飲んでいたけど、みんな独り者だ。それは見てすぐにわかる。女よりも酒を選んだ連中だ。僕もその一人なんだが。
いつもは忙しない店で、今日はゆっくり落ち着いて飲むことができた。これもクリスマスのおかげである。
その代わりと言ってはなんだけど、帰りの電車は満員だった。みなさんどこかからの帰りなんだろう。梅田や難波、あるいは神戸方面からの帰途なんだろう。イベント事が盛況するのも繁華街だけのこと。ローカルなエリアは寂しい限りである。こんなことでも、地域の格差が生まれるものなんだなと思った。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)