8月1日:とにかく前へ

8月1日(水):とにかく前へ

 今日は朝からいきなり予約の変更が生じた。午前のクライアントが夕方に移行したのだ。しょうがない、僕の予定の順番を入れ替えよう。

 夕方、空きがあったけど、ここで外を歩こうと考えていた。リハビリ運動をこのところ欠かさずやっているので、実際に距離を歩いてみて、どの程度上達が実感できるかを試してみたかった。日中の炎天下でそれをやるとキツイので、夕方なら少しはましになるだろうと思っていた。

 この予定を入れ替えたので、日中の炎天下を歩くことになった。JRの向こうの天神さんを参って、それからぐるりと一周して帰ってきた。ついでに、銀行に行き、記帳と支払いを済ませることにした。

 さすがに暑かった。普段から外を出歩かないので、暑さに慣れているとは言えない。最後の方は少しフラフラする感じがあった。

 それでも、一応、歩けた。勾配もそれなりに順調にこなせた。左足にある程度の力が入るようになっているのが分かる。力が入ると、左足を庇うための不自然な動きが減っていくだろう。そうすると、腰痛ともおさらばできるんじゃないだろうか。

 汗だくになって、職場に戻る。音楽を聴きながら、涼んでいる。電話が鳴る。おっと、留守電を解除していなかった。慌てて受話器を取る。今度の土曜日のクライアントからだ。キャンセルの電話だ。案の定、この人はキャンセルになったか。キャンセルするのは構わないけど、一番やってはいけないことをこの人はやろうとしている。まあ、縁が切れた人だから、あれこれ心配することも止そう。

 今のところ、この人は何とかなっているから、当分は今の状態でもやっていけるだろう。しかし、この状態も長くは続かないかもしれない。遅かれ早かれ、今よりもしんどくなるだろう。自分自身に覆いをかけ、偽り続けると、いつかそのツケが回ってくることになるものだ。

 予定をこなす。合間を縫って、事例抽出をする。今日は3例抽出した。これを「文献の中のクライアントたち」というタイトルで、ブログに上げようと考えている。

 あれこれ考えているけど、大切なのは前に進むことだ。取り留めのない計画であっても、取りあえずでもそれを実現し、推し進めていくと、見えてくるものが何かあるかもしれない。見えてくるものがあれば、それが収穫であり、成功である。それを最後まで成し遂げてようといまいと、僕には重要ではない。

 夜は冷たいものが欲しくなる。冷たいものとは、要するにキンキンに冷えたビールのことだ。

 ちょくちょく顔を出す居酒屋に入る。最近、高槻で飲むのが辛くなってきた。と言うのは、どことも厳しそうだからである。この町全体が寂しくなっている。そこで飲んでいると、なんだか、落ちぶれていく自分が感じられてしまう。瓶ビール二本飲んで、帰宅する。

 帰宅する。気分は優れない。こういう時はマカロニウエスタンだ。久しぶりに「続・荒野の用心棒」を見る。本当に久しぶりに観る。マカロニウエスタンDVDマガジンのおかげで、いろんな俳優さんがわかるようになった。ウーゴ将軍の部下にホセ・カナレハスがいたのは新たな発見だった。よく見ると、オープニングのキャストにもクレジットされていた。この映画、やはり当時としては斬新だったんだろうと思う。浪花節調の主題歌もいい。いつか、この映画の話もしてみたい。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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