7月24日(火):腹ピー
今日は定休日だ。家のこと、僕の身辺整理を少しやっておく。
その後、用事があって京都(河原町の方)に出る。用事自体はすぐに終了したが、炎天下を歩くのはキビシー。今から思うと、けっこう暑さにやられていたかもしれない。
古書店を覗く。300円で3冊購入する。合計950ページほどだ。一日200ページずつ読めば5日くらいで読みきるだろうという計算で購入した。
こういう計算の仕方を近頃はやってしまう。何冊買ったかではなく、何ページ買ったかという数え方で、いささか病的な思考過程だ。
そのことは次の例を見れば分かると思う。摂食障害の人たちがいる。この人たちはカロリーを食べるのだ。数字を食べるという感覚である。お弁当があるとしよう。ご飯がふっくらしているとか、漬物がいい色に沁みているとか、揚げ物がカラッとして美味しそうとか、照り焼きのタレがいい味を出していそうとか、そんな個々の料理はどうでもいいのである。そのお弁当を全部食べた場合に何キロカロリー摂取することになるかが彼らには重要なのだ。そういう計算をするのである。
これと似たような思考をやっているなと感じる。一冊一冊の本の相違や魅力は度外視され、全体で何ページになるかだけが計算されているのだ。
歩き疲れて、電車に乗る。高槻に出ることにした。
外国人の一行が僕の横に座る。外国人に対してヘイトスピーチをやるつもりはない。京都はもう日本ではなくなったと僕は思っているからだ。
しかし、初めて外国人の体臭というものを意識した。なるほど、こういう体臭がするのか。日本人とはまったく種類の違う匂いだなと思った。
高槻に到着。夕方近かった。お昼を食べてないので、何か食べようと思う。久しぶりにラーメンだ。あまり美味しいとも感じられなかったけど、ついドカ食いしてしまう。これが後で困ったことになるのだが。
職場にて、ずっと本を読んでいる。950ページを5日くらいで読みきりたい。そのため一日200ページをノルマとする。今日一日で240ページほど読んだので、今日のノルマは達成できたが。
エアコンをつける。独りの時は極力つけないようにしているが、この暑さではたまらん。窓際にいると、全然エアコンが効いていない感じがする。そればかりか熱が窓から伝わってくるようだった。
そこで、パソコンや本を奥の方へ運び、エアコンが効いているエリア内で過ごす。
その後も、本を読み足らないと思い、喫茶店に入る。
この喫茶店で最初の腹ピーが襲ってきた。夕方のドカ食いが今頃祟ったのだ。
2時間ほど読んで、帰宅することにした。
電車に乗る。そこでも本を読んでおり、本に集中しているのだけど、二度目の腹ピーが襲ってきた。なんとか京都まで持つかと思っていたが、大山崎で途中下車する。この駅、ホームからトイレまでが長いなと感じた。
慌ててトイレに駆け込む。実は、トイレの入り口が少し紛らわしい。そこで若干イラッと来たが、とにかく用を足すことが先決だった。
トイレから出る。初めて自分が女子トイレの方に入ってしまったことに気づいた。男子トイレに入ったつもりだったのに。まあ、いいや、どうせ他に誰もトイレに入った人はいないんだし、間違えて入ってしまっただけのことだ。
トイレに入った時に、何となく雰囲気が違うなという気がしたのは覚えているけど、あまり注意していなかった。トイレが新しいからだくらいにしか思っていなかった。
そういえば、最近もこうした間違いをやらかしたことがある。島根県の旅館で、自分の部屋に入るつもりが、隣の人の部屋に入りそうになったのだ。ドアまで開けて、間違いに気づいたのだった。
最近、その種の間違いをやらかしてしまう。もう少し自分を意識していないといけないと、自分を戒める。
帰宅して、3度目の腹ピーに襲われるが、どうやらそれが「ピー収め」になったようだ。以後、腹具合は良くなった。
と、まあ、今日はこんな一日だった。満足のいく一日ではなかったけど、身辺整理のことに着手できたのは一歩前進と言えようか。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)