7月8日:アベ射殺

7月8日(金):アベ射殺

 

 アベ元首相が街頭演説中に射殺されたらしい。今日の昼頃のことであるそうだが、僕は夕方に知った。ニュース記事で読んだ。

 不思議と衝撃は受けなかった。なんとなく起きるべくして起きた事件のように受け止めた。もっとも、その現場に居合わせた人たちにとっては相当なショックだっただろうとは思うが。

 犯人は政治的目的は否定しているそうだ。どうでもいい。いずれ誰かがそれをしたかもしれないからである。ついでにアホウ氏も撃ってくれたらよかったのに。

 

 アベ政権は何をしただろうか。

 就任中、二度も消費税を上げた。5%から8%へ、さらに10%に上げた。

 増税は構わない。ただ、それで僕たちにどんな恩恵があっただろうか。実感としては何もない。生活が豊かになった気もしない。国の借金がそれで減ったという話も聞かないし、むしろ逆に増え続けているそうだ。

 増税して、その税金は何に使われたのだろうか。そういうことを説明しない政府だ。

 せいぜい、モリカケサクラに消え、検察庁買収に消え、汚わいだらけの五輪に消え、SDGSが叫ばれる世の中でそれに逆行するかのような資源の無駄使いで終わったアベノマスクに消えたのだろう。いつか撃たれておかしくないものばかりだ。

 

 いつぞやの街頭演説の時にも、観衆からヤジが飛んだ。

 ヤジが飛んでも続けるだけの貫徹さもなく、さりとて引き下がるだけの潔さもない。

 挙句の果てに「あんな人たち」と指さして連呼するありさまだ。あんな人たちと指さされた人たちも有権者であるのに。

 どれだけの恨みを買ってきたことだろう。

 

 まあ、アベも故人になったのだ。死者を鞭打つような真似は控えよう。

 僕はあの人は政治家になるべきではなかったと思っている。ましてや一国の首相なんて絶対にダメだ。どこかの一企業人で一生を送ってくれた方が良かったと思っている。

 そしてアベ政権が歴代最長の政権だったというのだから、日本は狂っているとしか言いようがない。

 

 今回のこの事件で、政治家も命がけで仕事をする覚悟を多少ともしてほしいものである。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

 

 

 

 

 

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