2月9日(金):飲み友達
そうだ、今日は朝の一枠目のクライアントが変更になっていたのだった。随分前に聴いていたのに、予定表を訂正しておくのを忘れていた。おかげで朝は時間が空いた。音楽を聴いて、本を読んで過ごす。
最近、本もよく読める。哲学関係のものに惹かれている。臨床関係のものももっと読みたいとは思うけど、こちらは気分が乗らない。
ジャン・ブラン『ストア哲学』を読み終える。他にダンハム『鎖につながれた巨人』の前半(上巻)を読む。前者は初読、後者は再読である。どちらも新書で手軽なのがいい。
読むのは読んだけど、十分に頭に入った感じがしていない。どうも、風邪で寝込んでから頭が本調子ではない。徐々に取り戻していこう。
本を読むことに加えて、本サイトの第2章のことを考えていた。何を書くか、もう一度リストにした。さらに以前に書いた原稿なんかも読み直してみる。言いたいことは明確にあり、且つ、たくさんあるのだけど、それがどうしてもまとまらない。どういう風に提示すればより理解してもらえるだろうかなどと、いろいろ試行錯誤している。
確かに、そんなに手の込んだサイトにしなくてもいいとも思っている。真面目に読む人は少ないし、正しく読む人はさらに少ない。ただ何かが書いてあれば、それだけで信用する人も多いようだ。だからと言って、あまり妥協する気持ちも僕にはなれない、それで困るのだ。
この第2章というのは、僕のカウンセリングで前提にしている事柄を綴る章になる。僕がこの仕事をしていく上で前提としている考えなどである。このサイト全体を通してももっとも重要な章となるだろう。それだけに過剰に力が入っているのかもしれない。
夜はいつもの飲み屋に顔を出す。いつものメンバーが揃っている。特に変わり映えもしなかったが、悪い経験はしなかった。可もなく不可もなくといったところで、それで十分である。
いつものメンバーと別れた後、すごく久しぶりに会う飲み友達とバッタリ遭遇する。これでハシゴ確定である。彼と一緒に少しだけ飲む。彼を見ていると、企業勤めがいかに厳しいかが窺われる。特に若い人にとってはそうだ。まあ、あまりそういう話をここではしないでおこう。とにかく、良い酒になったのだから、あまり水を差すようなことはしないでおこう。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)