1月28日:ハズレの一日

1月28日(日):ハズレの一日

 今日はけっこうな全滅状態だ。朝の予約の人が風邪を引いたということで変更になり、夕方のクライアントも、理由は言わなかったけど、キャンセルとなった。夕方の人はわざわざ僕のところまで伝えに来た。ひどくやつれておられて、何かあったのだろう。

 クライアントたちのことも心配になるけど、夕方のキャンセルは少しありがたかった。明日から3日ほどかけて大掃除をしようと計画していた。夕方のクライアントが終了した18時の時点で開始しようと考えていたが、それが16時から可能となった。

 今回、大掃除するのは、年末に十分にできなかったところである。今回も、足が痛くなったりすれば中止となるかもしれないが、やれるところまでやってみる。特に窓の関係はやっておきたいと思う。

 それで窓辺に置いているものを移動させ、その辺りの床面を掃除する。それから窓のブラインドに取り掛かる。こいつが非常に面倒だ。

 窓のブラインドを、僕は12のエリアに分けている。AからLと名づけている。今日はA領域から始めて、D領まで進んだ。4エリア、全体の3分の1に当たるが、これで約3時間かかった。

 後で計算したところ、両面をやる時間が確保できそうにないと気づいた。つまり、ブラインドの表と裏の両方があるが、片面しかできそうにないということだ。今回は外面(外側に向いている側)だけにしようと決める。

 今年は1,2ヶ月に一回は窓拭きしようと考えているので、裏面は次の機会に回すことにした。

 さて、体を動かすと、ハラが減る。ということで、夕食を食べに行く。大抵、王将かサイゼリアだ。今日は後者にする。

 サイゼリアで食事をしながら、ワインを傾け、そしてこの三日間の計画を立てる。清掃のことだ。何をどこまでやるかを計画する。

 隣の席のカップルが言い合いを始めた。彼女の方が怒り出したのだ。彼氏の方はというと、謝るわけでもなく、彼女の声が大きいのを静かにさせようと努めるばかり。

 ああ、メンドくせぇ~と僕は内心そう思っている。考え事をしているから静かにして欲しいのだ。

 彼女の訴えを、隣で聞き耳立てて聞いていると、どうやら彼女は自分が否定されたと感じたようだ。なんだ、それくらいのことか。自分が否定されるとか肯定されるとかって、そんなに大事なことなんかいな。いちいち傷つかなアカンことかいなと僕は思っている。

 隣が面倒臭くなったので、ワインを少し残して、早々と僕は店を出る。飲みついでに、いつものバーにも顔を出しておくかと思う。最近、このバーに行くと、ハズレのことが多い。いや、最近は飲みに行くとハズレの経験をする。ハズレっていうのは、要するに、面白くないということだ。先ほどのサイゼリアの一件もハズレの一例である。

 結局、今日もハズレだったとの思いを秘め、帰宅する。〆にラーメンでもと思ったけど、そこでもハズレくじを引いてしまいそうな気がするので、真っ直ぐ帰宅する。

 クライアントたちのキャンセルといい、何かとハズレの多い一日だった。

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

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