1月7日:「床掃除の夢」

1月7日(日):「床掃除の夢」

 

(夢)「床掃除の夢」

 お店で僕は働いていた。広い一室だ、同じフロアには他にも部屋があり、それぞれがなんらかのお店をやっている。

 僕ともう一人若い男性、それに二人の女性の4人でチームを組んでいた。その中で僕はリーダー格のような立場だった。

 僕は商品と在庫のチェックをしている。他の3人に、床が汚れているから掃除してほしいと指示を出す。彼らはそのように働いてくれている。

 何かの用事で僕は店を出る。どこかに何か提出するものがあったようだ。戻ってくると、男性がもう辞めると言い出した。僕はそれを聴いたけど、後で話し合おうとか、もう一度考えてみてとか言って、その場で彼の辞職を承認しなかった。

 店内に入る。床はきれいになっていたけど、新たに汚れが付着していた。二人の女性に頼んだけど、気が変わって、僕がすると言い、床に跪いて、汚れをはがした。

 

(連想と感想)

 前回も床掃除の夢があった。前回のは地下で暗く、尚且つ僕一人だった。今回は地上階で、僕以外に3人がいた。汚れの程度も以前のよりはましである。

 前回の夢との比較で言うと、まず、地下から地上へという変化がある。僕はそれが意識に近くなっているのだと思っている。その理由は後で綴ろう。

 一人から複数人へ。前回も一人ではなかったのだけど、僕に協力する人はいなかった。今回、協力者が増えているということは、それだけエネルギーが回復しているのかもしれない。このところ、けっこうよく動けている。

 前回は地下の機械室のような場所だった。今回は地上のお店である。どちらも僕が過去に経験したアルバイトに親近がある。何か過去の感情と関係があるのかもしれない。

 男性一人の脱落。ここでなんかバランスが崩れる感じがしている。男女が二人ずつのグループだったのに、男性の一人が脱落する。女性二人はべったりという感じだった。一体感が一部損なわれているのだけど、それはこの若い男性が象徴しているところのものによるのかもしれない。

 床を掃除するということ、これがどういうことなのだろうと思う。前回同様に謎のままだ。足元を整えるという意味合いにも受け取れるし、下積みとか、罪償いとか、そういうイメージも僕にはある。

 床を掃除する、磨くというのは、真っ先に思い浮かんだイメージが修行僧のそれである。床と言うか、長い廊下を雑巾で拭いていく、あの姿が思い浮かぶ。

 床、人が足を付ける部分だ。依って立つ場所でもある。自分の立ち位置の基礎にある部分だ。そういう意味では基礎をしっかり磨けと夢が伝えてくれているようにも思う。

 基礎というのは、なんの基礎だろう。夢ではそれが仕事と結びついている。仕事をする上での基礎という感じがしないでもない。これを僕自身がやっていくことなのだ。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

 

 

 

関連記事

PAGE TOP