9月9日:呑み屋での災難

9月9日(月):呑み屋での災難

 

 少しブログを書いておこうと思い立つ。本当は毎日書きたいのだけれど、なかなかコンスタントにできないでいる。他のことで時間が取られたりするのだ。

 

 今日、特筆すべきことは、夜、飲み友達の女性と一緒に呑みにいったことである。二人きりで呑むというのは、初めてか、いや、二度目か。前回は偶然一緒になった感じであったけど、今回はちゃんと約束していた。

 女性と一緒に呑んだからと言って、その女性と何かあるわけではない。彼女は友達としてはいいけれど、それ以上の関係になることを僕は望まない。それに、彼女は20代の若い人なので、同世代の人たちと付き合ってほしいとも思っている。

 さて、僕はいつものお店で彼女を待つ。彼女をこの店の常連に引き込んでやろうというのが僕の目論見である。僕に何かあった時、彼女を通して僕のことがこの店に伝わるようにしたいのである。そういうシステムを作っておきたいのである。

 しかしながら、この目論見は頓挫してしまった。同じくこの店の常連さんのおかげである。

 どの呑み屋にも困った酔っ払いってのはいるものだ。その店にも何人かいる。彼女には要注意人物を前もって知らせていたのだけれど、今回の酔っ払いはノーマークだった。結局、彼は彼女に絡むのだな。

 もちろん、彼女が他のお客さんとお喋りするのは構わないし、むしろ、社交の場でもあるので、僕たちの会話に他の人が参加するのは大歓迎である。絡むとはそういうことではないわけである。もっと彼女を不快にさせるものである。

 いちいち、彼の発言内容を記載するようなことはしないし、彼が彼女の体をベタベタ触りまくったことなんかを逐一記述したりはしない。まあ、そういうことを彼女はされたのである。

 僕は彼女をこの男から離そうとした。しかし、まあ、酔っ払いってのは、こちらが距離を置いても向こうからやってくるのだ。だから意味がない。

 それで、結局、僕たちはその店を出ることにした。ああ、その店だけで収まったら安くついたのになどと思いつつ、一方では、こうなっては仕方がないなと諦める。

 それで僕たちは二軒目に入る。もう一人、その店の常連さんと合流して三人で呑む。ウダウダとお喋りして、お開きとなる。

 

 その女性が言っていたけれど、僕はあまり悪口を言われていないそうである。常連さんどうしの間では、あの人はイヤだとか、苦手だとか、そういった話が展開することもよくあるのだけど、僕はそういうのを言われないそうだ。まあ、目立たないようにしているってのもあるんだろう。でも、それは僕がいい人間であるということではない。多分、みんな僕のことを大目に見てくれているのだと思う。

 これは今夜聞いたことではないんだけれど、別の女性客グループの間でも僕が話題になったことがあるらしい。僕が把握している限り、これは二グループからそういう話を聞いた。僕がどういう人なんだか気になっていたとのこと。

 自分の知らない間に自分のことが見られているってのは、何となく気恥ずかしい思いもするけれど、まったく認識されないよりかはいいか。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

 

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