8月5日(水):コロナ・ジェノサイド~パーソナリティ
このシリーズを書くのも久しぶりだ。あれこれ考えることはあったのだけれど、いちいち文章化するのが面倒くさく思われていた。考えたことのすべてを書く必要はないけれど、多少のものは書いて残しておこう。
従来のコロナウイルスというものはただの風邪のウイルスであり、日本人にはお馴染みのものであるらしい。日本では1960年代にはコロナウイルスの存在が確認されていたというのだから、日本人はこのウイルスとの付き合いも長いわけだ。
今、夏だけれど、こんな季節でも感染するというのだから新型はやはり従来のものとはかなり異なるようだ。
基本的に感染は飛沫と接触である。そこは以前から変わりがない。空気感染はしないようである。飛沫とは感染者の唾によるものだ。接触はウイルスが付着しているものに触ることによるものだ。大抵は手で触れるものである。飛沫にはうがい等で、接触は手洗いや消毒で対処できる。
感染した場合、感染経路をたどることになる。ここで感染したであろうということは言えても、何が感染につながったのかまでは分からない。従って、感染した場所は分かっても、その場所で誰の飛沫によるものか、何に付着しているものに触れたのか、そこまではとても特定できないのである。
僕が興味があるのは、感染する人としない人、あるいは重症化する人しない人、あるいは症状が出る人と無症状の人、これらの人たちのパーソナリティや行動パターンの違いである。
(喫煙)
喫煙場所には喫煙者が密集することがある。でも、喫煙場所がクラスターになったという話は聞かない。
ホンマかウソかは分からんけど、喫煙者は肺がタールで真っ黒けで、ウイルスが肺に直接接触せず、タールの上に付着するとか。タールが肺の保護膜のような働きをするわけだが、真偽のほどは定かではない。何かで読んだ話だ。あり得ない話ではないようにも思えてくる。
僕のようなヘヴィスモーカーは肺活量が小さくなっている。深呼吸するとゴホッゴホッとなるような人間だ。これは案外コロナウイルスには良かったかもしれない。ウイルスを吸い込んでも肺の奥まで送り込めないのだ。僕は普段から呼吸が浅いのだ。
スポーツ選手で感染した人もけっこうおられる。僕が思うに、彼らは健康的で、肺活量も多く、大きく息を吸い込むことができるからではないかと思う。それが唯一の原因というわけではないけれど、感染要因の一つではないかと僕は思っている。
僕の結論。喫煙はコロナウイルスには有効である。ただ、他の病気の危険性が高くなるけど。
(陽気なお喋り)
俗に言う夜の街クラスターなるものがある。お酒の接客をしたり、あるいは宴会をやったりすると、そこで感染が広がるということだ。僕も呑兵衛だからよく分かる。
お酒の場には陽気な人もよくみかける。お喋りが好きな人たちだ。人をつかまえては話しかけたりする。勝手な思い込みであるが、こういう人が感染源になるのかもしれない。知らず知らずのうちに感染していて、その人がお喋りでまた周囲にそれを広げてしまうわけだ。
僕もお酒を飲む。今、陽気な人には要注意だと思っている。静かに飲んでいる人の横で呑むようにしている。
(勝気)
この陽気さに勝気が加わると尚更厄介だ。ただ陽気で楽しいだけの人だったらまだしも、そこに「コロナなんかなんぼのもんじゃい」ってな勝気さが加わるとチョイ怖い。こういう人は感染対策を何もしていないことが多いように思う。
お喋り好きの陽気なおじさんくらいだったら、隣に来られても、さりげなく距離を広げることができる。こういう人は自分がお喋りできればいいのだから、相手との距離には無頓着であったりする。
ところが、勝気な人となるとそうはいかない。こちらがディスタンスを広げてもグイグイ距離を縮めてきおる。実に厄介だ。
加えて、陽気な人は自分が楽しければいいという人も多いように思うのだけれど、勝気は自分の酒を飲ませたがることがある。要するに「俺の酒が飲めんのか」というやつだ。下手をすると回し飲みを強要されてしまう。
(withコロナ時代の飲み方)
結局、陽気なお喋りも勝気も、自分たちが感染源になってしまうのと同じくらい、他から感染する可能性があると僕は思う。人にうつす場面と人からうつされる場面とは共通すると僕は信じている。呑み屋で感染する人は呑み屋で感染させてしまうものだ。
お喋りするということは、それだけ肺の活動が活発になるわけだ。息をそれだけ多く吸い込むことになる。同じくらい人に向けて吐き出すことになる。
これは僕も一回だけ目撃しただけで、あまり無いことかもしれないけれど、お喋りに夢中になっていて、他の人のグラスを間違えて飲んでしまったりすることもある。手元や卓上をちゃんと見てないんだろうね。こんなことも感染につながるかもしれない。
それにお喋りしだすとどうしても長時間になる。一か所に長時間滞在することになる。これもよろしくないことだろう。
これからの飲み方は、まず店内に入ったら手を消毒する。これは今では当たり前か。そして、パパッと飲んで、ササッと食べて、ボソボソッと会話して、そそくさと店を出る。これがコロナ時代のスタンダードな飲み方になると、僕は勝手に決めつけている。
う~む、なんだか酒の話になってしまったな。パーソナリティの話になるはずだったのに。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)