7月27日:痛む膝を抱えて

7月27日(月):痛む膝を抱えて

 

 膝が痛い。昨日よりも痛い。膝だけでなく、その周辺にも痛みが広がっている。膝より上は太ももの筋から、膝より下は脛、足首、土踏まず辺りの筋まで、とにかく左足の至る所に痛みがある。

 夕べも眠れずだ。痛みでのたうち回っていた。こんな状態で高槻に来た。

 今日の幸運は、月末の支払い関係のために予約を入れないようにしていたことだ。毎月この日は銀行を回ったりする。午前中を丸々空けておいたのだけれど、丸々費やした。

 昼食抜きで午後からの予定にかかる。

 

 午後からの予定をこなす。腹が減る。とにかく昼食だ。

 本当はクタクタである。でも、ここで休んではいけない。早く帰宅しなくては。昼に服用した鎮痛剤が効いているうちに帰途につかなければ。一応、夕方にも服用しておく。

 18時半頃に職場を後にする。

 

 なかなか理解されないことなんだけれど、身体が不自由になると、不便そうだなと分かることは容易であるが、想像以上に体力を消耗するものである。一つのことをするのでも相当の体力を使う。

 左ひざが曲がらず、歩けないのである。右足だけで歩くことになる。しかもストライドを広く取ることはできない。歩幅が大きいということはそれだけ膝を使うものである。小股で半歩ずつ歩くようなものだ。

 帰宅したのは20時半すぎていた。丸々二時間かかったわけだ。通常は40分程度である。

 家と駅の間は、普通に歩いたら7分くらいである。早歩きだと5分で行ける。しかし、今は20分かかる。通常時の約三倍の時間がかかる。時間だけではない、消耗する体力も三倍である。

 家に帰るまでは、とにかく気を抜くわけにはいかなかった。

 

 結局、こういうことだ。

 昨夜も眠れなかったのに、いつもよりも1時間以上早く家を出なければならず、高槻に着いても午前中はずっと外を歩きどおしだった。18時半に高槻を出て、20時半に帰宅したわけだ。

 帰ったら、とにかく横になる。食事はもうどうでもよかった。体にムチ打って帰宅したのは良かった。夕方、帰宅前に一服してしまうと、帰宅がもっと億劫になっていただろうと思う。とにかく疲れた。

 

(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)

 

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