4月8日(水):非常事態宣言初日にて
大阪にも非常事態宣言がなされた。高槻市も大阪府に入るので、宣言を守らなければいけない。昨日発令されて、今日から実施だ。そろそろ発令されるだろうとは予期していたものの、この時期とは。
最近、また足の具合が悪い。今日か明日かで一度病院に行こうと思っていたんだけれど、非常事態宣言のおかげで少し先送りすることにした。病院は行ってもいいとはいえ、人の集まる場でもあるので敬遠した。それに緊急というわけでもないので、日をずらすことにした。
それで、昼から高槻に行く。休みにしようとしていたのだから、これこそ不要不急の外出になるところである。
高槻の医大の周辺にはたくさんの薬局がある。その一つをたまたま覗いた。待合に大勢の人が集まっていた。皆、薬を受け取ろうと待っているのだ。
あの光景を見て、今日、病院に行かなくて正解だと思えた。病院は病院で工夫している。数人ずつ院内に入れるとか、いろいろな工夫を凝らしていると聞いている。でも、薬局で人が殺到するんじゃあ一緒じゃないかという気がする。
職場に入る。留守番電話が入っている。聞いてみる。男性からだ。今日受けたいとのこと。お断りだ。
それに、留守電を聞いたら連絡してほしいと吹き込まれていたんだけれど、その連絡先が吹き込まれていないのだから、こちらとしてはどうしようもない。もう、無視だ。
僕はこの人を引き受けない。100%失敗するパターンだ。
どの人もカウンセリングを受けたいという肯定的な気持ちと、受けたくないとか受けるのが怖いとか億劫だとかいった否定的な気持ちの両方を持っているものである。僕たちが病院に行く時もやはり両方の感情を経験するものだと思う。
このうち、肯定的な感情の方が否定的な感情を上回っていないと、まず失敗する。僕の経験ではそうだ。
では今日の電話の人はどうであろうか。連絡欲しいと言っていながら連絡先を伝えていないのである。どちらの感情が上回っているかは一目瞭然である。そもそも、今日電話して今日受けたいというこの要求それ自体が一目瞭然なのである。まあ、いちいち説明はしないことにしよう。こんなの少し考えりゃ分かることだ。
この話で思い出した。ウチの隣のビルには心療内科さんが入っている。そこの患者さんが間違えてウチに来ることがある。先週もそれがあった。
僕は、余計なお節介にも、「○○クリニックさんはお隣ですよ」と言ってあげる、本当は「自分の受けるクリニックを間違えるくらいなら治療そのものをやめときなさい。確実に失敗するから」とこう親切に言ってあげたいのである。まあ、他所さんのところの話だから口出ししないでおこうか。
さて、今日は午後から職場入りして、一度買い物に外出した以外は職場で過ごす。一切、電話にも出ない。そして、ひたすら室内の整頓と清掃に打ち込んだ。
室内で独りだ。限りなく隔離状態だ。却って職場の方が安全かとも思った。
夜の高槻がどんな感じになっているか、少し気になる。職場を後にして、その辺を一周してみようかとも思ったが、足のことを考えると余計な歩行はしたくない。それで、そのまま駅へ。
電車の乗客は少ない。来る時は特に少なかった。帰宅時は多少の人があった。まあ、お仕事があったのでしょう。いつもよりかは少なかったのは確かだ。
帰宅して、このブログを書いている。パソコン仕事は家でしようかと最近は思い始めている。職場では、面接と事務、その他勉強なんかをして過ごすことにしようと考えている。
職場のモノを減らそうとしている。パソコンも職場に置いておくより、家にある方がいい。どうしても職場で使う必要のある時だけ持って行けばいいか。
多少とも仕事場をスッキリさせようと、今は取り組んでいる最中だ。
(寺戸順司―高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)