3月13日(火):Yさんと「遠足」
日付は13日だが、実際は12日に書いている。飲酒欲求について書いた前日分に続けて書いているのである。もう少し、喫茶店で粘っておこうと考えたからである。
今日(明日)はYさんと「遠足」の日である。Yさんと会う時は大抵高槻なのだが、月に一回くらいは他の場所を歩いて回ろうと(僕が一方的に)決めている。それを僕たちは「遠足」と呼んでいるのだ。
今日の「遠足」は予定が二転三転した。結局、嵐山へ行くことになった。嵐山は「遠足」の候補に挙がっていたが、本当はもっと先に予定していた場所である。嵐山と言っても、僕は割と実家が近いので、特に珍しくも思わないし、見たい場所があるわけでもないのである。ただ、歩くにはいいかなという感じである。
それともう一つの目的は京福電車(嵐電)に乗るということである。嵐電に乗るのがマイブームだったことがある。高槻からわざわざ大宮まで出て、大宮から嵐山まで嵐電に乗るのである。そして、嵐山から阪急電車に乗り、自宅へ戻るということをしていた時期があった。嵐電は京都市で唯一路面を走る電車である。西大路三条から路面に出るのだけれど、あの路面に出る瞬間のワクワク感がたまらなかった。視界が開けるような解放感がある。そして、電車の横を自動車が走っていたり、電車が信号待ちをしたりする不思議な体験が愉しいのである。
春だったら、どこかで弁当でも買うか、あるいは用意しておいて、嵐山のベンチで弁当を広げ、ダラダラ時間を過ごすというのも一興であるが、今日はそうもいきそうにない。きっと、嵐山は寒いだろう。
ところで、僕たちの「遠足」のモットーは「お金を使わない」ということにある。僕の「清貧主義」に彼女を付き合わせているだけなのだが、できるだけお金を使わないように愉しむという点は彼女にも納得してもらっている(つもりである)。
いつかUSJにも行ってみたいとも思っている。お金はかかるけれど、僕は一度も行ったことがないので、話のタネにでも行ってみたいという気持ちはある。でも、ああいう所は、彼らが用意した娯楽に僕たちがお金を払って楽しませてもらっているというように僕は体験してしまうのだ。ディズニーランドには夢があると言う人を僕は知っているけれど、それも彼らが用意してくれた夢でしかない。きっと楽しいのだろうとは思うけれど、僕はそういうのは愉しめないタチなのだ。「娯楽」も「夢」も自分たちで探すという姿勢を維持したいのである。
今日(正確に言えば明日)、これから僕たちは何を発見するだろう。今から楽しみである。
それと余談を一つ。僕はこのブログを12日の晩に書いている。喫茶店にて書いている。窓際の席にいつも座る。そこが一番迷惑にならないということを知っているからである。そして、これを書いている途中、どうも以前の女性友達らしき人が原付で通り過ぎて行った。はっきりと確認できたわけではないが、ヘルメットに見覚えがある。女性友達を見ても、僕は何も感じなかった。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)