<テーマ49> 予約制ということに関して
これまで述べてきたように、カウンセリングは時間と場所を決めて行われなければならないということでありますので、そのためにはお互いに時間と場所を確保しなければなりません。そこに予約制という方法を取らざるを得ない理由があるのです。
クライアントの好きな時間に、あるいは、クライアントが本当に必要としている時間に受けてもらえたらどれだけいいだろうかと思うこともあります。ところが、そのようにしてしまうと、私たちは十分な時間が確保できなかったり、他のクライアントの時間を中断させてしまったり、またそのクライアント自身の時間が中断されたりという不都合なことも起きてしまうものであります。また、面接の時間は常に外部からの中断に脅かされる場になってしまうのではないかと思います。これでは私も安心してカウンセリングできないのであり、恐らくクライアントの方でもそのように感じてしまうのではないかと思います。
そのような状況に陥らないためにも、クライアントには、事前に予約を取ってもらい、私たちは時間を決めてお会いすることになります。先に前もって予約を取ってからでないと会うことができないというのは、クライアントにとっては少々不便なことだとお察しします。しかしながら、カウンセリングという作業の特性上、そうせざるを得ないのだということをもご了承願えればと思います。
本項では予約に関してのいくつかの注意点やお願いする事柄を述べることにします。
予約に関しては、私の一方的なお願いになるのですが、すべて電話にてお願いしたいのであります。時折、メールやFAXで予約を取られる方もおられるのですが、私が気づかなかったり見落としたりということが生じますので、これはしないでいただきたいのであります。また、直接来室して予約を取られる方もおられますが、他の方の面接中だったりすると、私も対応できませんので、これもどうか控えていただきたいのであります。
予約の電話ですが、営業日の営業時間内であれば、どの時間にかけていただいても結構なのでありますが、私が面接中や外出中の際は留守番電話対応となっております。つながらない場合はもう一度、時間を置いて掛け直していただくことになります。私の方から電話をかけても差し支えないようでしたら、留守番電話にメッセージを残していただければ、後ほど私の方からお掛けいたします。もっともつながりやすい時間帯は13時から14時の間であります。これは私のお昼休みでありまして、大抵は電話に出ることができますので、極力、この時間にかけていただいた方がよろしいかと思います。朝は9時頃には来ておりますので、9時過ぎくらいから10時前の間にかけていただいても結構であります。ただ、朝は私がバタバタしておりまして、時に席を外している場合もありますので、その点はご容赦ください。
どれくらい前に予約すればいいかということですが、早めにお願いしたいのであります。当日の朝や前日に予約を取られる方もおられます。私は一日のうちに必ずどこか一枠は空けておいて、急な用事や面接に対応できるようにしてはいるのですが、これをあまり当てにしないでほしいのです。既に塞がってしまっていることもよくあるからです。
遅くとも、お越しになられる予定の2,3日前までに予約をお取りしていただけると、私としましてもたいへん助かるのであります。私もまた予定を組むことができるからであります。
尚、あなたが予約を取る際に、あなたの連絡先を聞く場合がございますので、悪しからずご了承ください。これは予約が二週間以上先になってしまった場合や私の生活上の諸々の条件のために、私の方の事情で変更をお願いするようなことが生じた場合に、その旨を伝えなければならないからであります。もちろん、それは万一の場合に備えてということでありますし、その目的のためだけに伺うのであります。ちなみに、私が高槻で独立、開業してから、今年(平成23年)で7年目になりますが、この間、何人かの人からはそういう形で連絡先を伺ったこともあります。それでも今のところ、私の方から変更をお願いしたことはありません。今後ともそうであればいいとは願っていますが、将来のことですので確実なことは言えません。
もし私の事情で休まなければならないということが生じた場合、予約されているクライアントのすべてに私は連絡しなければなりません。連絡先が分からなかったがために連絡できず、当日あなたが来て、閉まっていたというようなことが生じないようにしたいだけなのであります。お互いの利益のために、連絡先を聞くことになるのであります。
あと、予約に関して述べなければならないことは、希望通りの曜日、時間帯にお取りできない場合もあるということであります。そのようなことが生じる可能性もあるということをご理解いただきたく思います。クライアントにはクライアントの生活があり、その生活の中でカウンセリングのための時間を割いてくれているということは私も重々承知しております。できるだけクライアントの希望に沿うようには心がけているのですが、どうしても希望される時間に他のクライアントと重なってしまったり、その日たまたま臨時休業することになっていたという事態が生じることもあるのです。
予約が重なった場合、基本的に先に入っている予約の方を優先することに私はしております。後から入った人のために、先に予約を取られている方に動いてもらうということはしておりません。
また、時間帯や曜日によってはそれなりに早めに予約を取ってもらわなければならない場合もあります。今の所、土日曜日や、夕方から夜にかけての時間帯は混みやすくなっておりまして、その曜日、時間帯を希望される方はお早めに予約をお取りいただくようお願いいたします。。
ここまで読まれた方から見ると、予約を取るのはかなり面倒くさいように感じられたかもしれません。私が細かな注意事項などを描きすぎているためかもしれません。予約を取るということがカウンセリングの出発点でありますので、どうか億劫がらずに取り組んでいただきたいのであります。
簡潔に述べれば、営業日の13~14時の間にかければ問題はないということであります。また、数日前に予約を取るようにすればいいということであります。その二点だけ押さえておけば、その他の細かな点は、その都度必要に応じて取り上げられることになりますので、予約をお取りになられる方は気にする必要はありません。この場で、前もってある程度お伝えした方が理解していただけるかと思いましたので、述べてまいりました次第であります。
(文責:寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)