2月27日(月):徹夜とタバコ
昨日は職場を後にして、高槻周辺をウロウロしたのだけど、その後、結局いつものように喫茶店に入って原稿を書いて過ごす。11時半ころまでそれをやっていた。そこから電車に乗って家に帰る。帰宅したのは1時近かった。帰宅して夕食。
何となく気持ちは落ち着かない。夕食後、原稿の続きを書く。それから少しパソコンでDVDを見て過ごす。疲れたので、床に寝転がる。ダメだ、今日は眠れそうにない。3時半頃風呂に入り、4時から再びこうして書いている。今、4時を少し過ぎたところだ。5時まで書いて、それから高槻へ行ってしまおうと思う。
そう言えばタバコを喫っていない。11時半に喫茶店を出る前に一本喫ったのが最後だ。深夜にタバコなしで過ごしているとは驚きである。タバコがないとリラックスできないが、こうして張りつめた気持ちでいると、気が引き締まる感じがしないでもない。集中して作業するには望ましい状態かもしれない。
このままタバコが止められたらとも思う。酒の方は、時折、誘惑を感じるけれども、断酒して解放感がけっこうある。いろんな些末な心配事から解放されたように感じている。いつかそういうことを書いたように思う。タバコも止めてしまえば、楽になるだろうなと、頭ではそれが分かっている。ただ、癖というものはなかなか止めようとして止められるものでもない。気がつけば止めていたくらいの方が望ましい。意識的に止めている内は、止めたことにならないものである。心がそれに囚われ続けていることに変わりがないからである。囚われなくなることが一番いいに決まっている。
僕はタバコを本当に「美味い」と思って喫っているだろうか。ごくたまにそう思える時がある。ガツンと来る感じを体験することもたまにはある。しかし、大半はただ何となく喫ってしまっているだけかもしれない。僕の場合、タバコを喫うと頭がシャンとする感じがする。常にそれを求めているだけかもしれない。
金曜日の晩から土曜日の朝まで、禁煙時間を設けた。土曜の朝、9時半頃だ。僕はタバコを買いに行ってしまった。どうしても欲しかったというわけではない。ただ、この後クライアントと面接する際に、頭がスッキリしていないと不安だったのだ。この不安のために、僕は仕事前に喫っておく必要があると感じてしまったのだ。僕の喫煙と不安とはしばしば関係しているものなのだ。不安を鎮めようとするのだけれど、何がそんなに不安なのかに関して、僕は十分に取り掛かれている感じがしていない。今、それをするのは少し負担に感じてしまう。
基本的に仕事中は喫わないようにはしている。一部のクライアントの前では了承を得て喫うこともあるし、クライアントも喫煙者であれば一緒に喫うという場合もある。でも、面接前と面接後は必ず一本は喫う癖がある。面接はすごく神経を使う仕事だ。それに僕の場合、独りで仕事しているので、誰も手伝ってくれるわけではないし、助けてくれる人もいない。すべてが自分にのしかかってくる。そういう圧力を自ら感じながら、クライアントとの面接に臨むのだ。時には刃物を突きつけられているような思いで面接に臨むこともある。苦しい時には特に一本喫いたくなる。そして、面接が終わった後には、それがどのような結末を迎えた面接であっても、気を緩めたくなる。その時にもやはり一本喫いたくなる。そういう感情に耐えることができるだけの強さが自分にあればと、僕はいつもそう思う。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)