10月14日:割と良い日

10月14日(金):割と良い日

 

 今日は定休日である。

 午前中は少しだけゆっくりした。本当はゆっくりできないのである。なにかとやらなければならないこともあるからだ。

 それでも今朝は少しだけゆっくり過ごした。要するに疲れているのだ。最近はあれやこれやのことが僕に圧し掛かってきて、非常に多忙でもある。少しくらいゆっくりしても罰は当たらんだろう。

 

 午後からはHPの件で打ち合わせをする。業者が来てくれた。

 HPを刷新することは魅力だけれど、経費が賄えるかどうか不安である。でも、今のままでもいけない。葛藤しながら決断する。

 だいたい、僕のようなカウンセラーはもう売れないのだ。こんな古臭い人間はもはやお呼びじゃないのだ。今はもっと即席で答えを与えるようなカウンセラーの方がウケるだろう。クライアントをして自分と関わることを回避させるようなカウンセラーの方が人気があるだろう。

 最悪の場合でも破産だ。それで命まで取られるわけでもない。生きていればまた何かできるだろう。あまり深刻に受け取らないことにしよう。

 

 打ち合わせの後、少しばかり原稿を書く。サイト用の原稿だ。なんとなく新たに書く必要を感じた。

 過去に書いたものもあるけれど、考え方に違いが生まれていることもある。そのため常に新しいのを書くように心がけようと思っている。

 

 少し一服する。昼食がまだだったので済ませる。夕方になっている。そろそろ出かけなくては。今日は工場のバイトがある。

 工場まで向かうのだけれど、いつも緊張する。今日はどんなことが起きるかと不安に襲われる。それでも行くとなんとかなると分かっている部分もある。躊躇して、出勤拒否してしまうことが一番よくないのだ。行けばなんとかなる。

 なんとなく乗り気がしない時でも、仕事場の近くまで行くと、気持ちに変化が生まれる。なんとなく今日もやれそうな気がしてくる。この心境に至るまでにけっこうな訓練もしたものだ。

 この訓練、僕なりの訓練だけれど、これの方法は最初のうちに例外を作らないというものだ。そしてできるだけ早期にルーティーン化するということだ。

 つまり、出勤の時間を一定にして、職場に向かうルートも決め、それをひたすら継続するというものだ。体にそれを覚えさせるといった感じである。それが身につくと、自分の気分とは別に体の方が動いてくれる。だいたい2か月くらいで達成できる。

 

 さて、工場のバイトだけれど、僕が一番起きてほしくないことは、工程の流れが止まってしまうことである。作業がなくなってしまうことだ。そうなると出勤して時間つぶしだけして帰ったということになってしまう。それでも時給は貰えるからいいのだけれど、僕としてはせっかく出勤したのだから仕事をして帰りたいと思う。

 幸い、今日はまだ工程が流れている方だった。どこか一か所が止まると全体が止まってしまうものなのだけれど、今日は停滞はなかったようだ。

 今日、どういうわけか、社員さんたちが親切だった。普段から親切なのだけれど、今日は特に親切な気がした。嬉しい反面、僕が何かやらかしたのかなと不安になったりもする。しかし、特に身に覚えもないから気にしないでおこう。

 

 それから帰宅だ。工場を出て駅まで向かうのだけれど、途中のコンビニで少しだけ時間を潰す。というのは、乗る電車を選びたいのだ。そのために時間調整をするのだ。酔っぱらいの多い電車を避けたいのである。

 店頭に灰皿の置いてあるコンビニはチェックしてある。そこでタバコを喫って、時間調整するわけだ。もちろん、スーパードライなんかを飲んでしまう日もある。いや、そういう日の方が多いか。

 夜中のコンビニの駐車場がおもしろい。いろんな人が来てはウダウダやっていく。何気なく盗み聞きする。喫煙の利点はそれが怪しまれないということだ。近くでタバコを喫っている人くらいにしか認識されないのだ。しっかり盗み聞きしているのに、案外、気づかれないようだ。いつかそこで遭遇した人たちのことを書いてもいいな。

 

 そんなこんなで今日の一日が終わった。割といい一日だったように思う。

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー

 

 

 

 

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