12月29日:年末年始

12月29日(木)年末年始

 

 今日、明日はアルバイトに行く。これは毎年恒例の僕のイベントである。31日は職場で雑用をする予定だ。大掃除も一部残っているので、片づけなければならない。1月1日は来年一年の準備をする。2日は仕事ができるように準備をする予定である。3日からは通常通りに仕事をしようと考えている。僕にとっては毎年のことだけど、正月など特別なことは何もしない。僕も40歳だけど、正月を祝うにはまだ若すぎると思っている。正月らしいことをするのは、20年ほど早いのである。

 でも、来年は初詣というものに久しぶりに行ってみようとも思っている。お正月に初詣するなんて何年ぶりだろうか。僕は山歩きをしていた頃は、あるいは山に登らなくともウォーキングで歩いたりすると、お寺や神社によく遭遇したものである。その時に、境内を散策したりお参りしたりするので、お正月にわざわざ行こうとは思わないのである。

 それに何と言っても、あの人混みが嫌なのである。子供の頃は両親に連れられて初詣に行ったものだった。僕にとっては、深夜まで起きていい特別な日だったのでよく覚えている。夜遅くに外出するというのは、当時としては、とても刺激的で、ワクワクするような体験だった。でも、神社に近づくと人がたくさん集まっていて、もうそれだけで陰鬱な気分に襲われたものだった。

 いつだったか祇園祭にも連れて行ってもらったことがある。その時もすごい人混みで、それ以降、祇園祭には行かないことにした。

 人混みに入ると、息苦しくなるのである。当時は子供だったからたいへんだった。ちょうど顔の高さに人の背中や腰が来るのだから、本当に息ができない感じがしたのを覚えている。初詣の場合、当然冬だから人によっては皮のジャンパーなどを着込んでいたりする。その匂いがまた僕の気分を悪くしたものだった。

 それ以後、お正月に初詣をするのは、僕が高校生くらいまでではなかっただろうか。大学生になってからは、初詣はするのだけど、2月になってから行くとかいうことがあった。それで、その内、行かなくなるのである。大晦日に飲み歩いたことはあるけれど、初詣には行かなかった。飲み屋のみんなで行こうという話になった時も、僕は遠慮した。それで僕だけ二軒目に行って飲んでいたという年もあった。

 結局の所、人混みに嫌な思い出があるということと、そもそもの初めから神仏を信仰していないということに僕は思い至る。お正月に初詣する人の大半は、その時だけの参拝だと僕は思っている。その一回に大金を賽銭箱に投じたりする。初詣はしなくとも、月に一回でもどこかの寺社に参拝する人の方が、たとえ一回の賽銭金額は小さくとも、よほど宗教的な生き方をされているように僕は思うのだけど、いかがなものであろう。

 

(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー

 

 

 

 

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