8月17日(火):自分を律して
今日は火曜日、ウチの定休日だ。これを何度も繰り返し言っておかないと、定休日でも予約を入れようとする人たちが現れるのだ。意外と人に知られていないのだなと思うのと同時に、意外と人はそういうところは見ないのだなと思う。僕から見ると、けっこう不注意な人という感じがする。
さて、今日も昨日の続きで大掃除をこなす。腰痛は昨日よりもましになっている感じがしないでもない。今日は高所を掃除する予定だったので、一番に腰と膝の痛みに注目した。この程度の痛みならなんとかなりそうだ。
それで入室して真っ先に高所作業に取り掛かる。と言いたいところだけれど、面倒なことに昨夜、FAXが入っている。どうせ営業のやつだ。今、FAXは使えないのだけれど、お構いなしに入ってくる。しかも、紙詰まりを起こしている。入室して一番に取り掛かったのはその処理だ。こういうのはホント、足手まといに感じられる。
それを処理して、窓掃除にかかる。コンビニの袋をズボンのベルトに通す。腰巾着を作るわけだ。そこに必要なものを入れて椅子に上がる。これは何度も上がったり下りたりを繰り返さないためだ。
高い所の清掃も困難ではなかったが、そこから腰をかがめて椅子から降りる時にいささか難儀した。痛みが走って腰が曲げられないのと、膝の心配があるので飛び降りるというわけにもいかないのとで、とにかく痛まないように姿勢に気を付けながら降りる。
場所を移動して次の高所作業をする。今日は少なくとも5回はこの工程を繰り返さなければならない。電話が鳴る。勘弁してくれと思う。手が離せないのと、なんで定休日なのに電話がかかってくるのだという思いが入り乱れる。
電話は留守電に吹き込まれたようだ。確認は後だ。とにかく今日のメインのことを終わらせたかった。降りては移動して登り、清掃をして、降りては移動してまた登りを繰り返す。5回目では、最後の方はかなり手抜きになった。2時間ほどぶっ続けでこの作業をこなす。途中で休憩を入れたらよかったのだろうけれど、窓際のものをどけているので、休憩どころか、足の踏み場もないようなありさまだ。終わらせるしかない。
一部手抜きしたとはいえ、取り敢えず、今日のメインのものはこなした。後は座ってできるようなことばかりだった。
留守電メッセージを聞いて、連絡する。クライアントからだ。木曜日の予約が決まる。僕の方はこれでまた予定変更を余儀なくされることになった。まあ、一日ズレるだけなので、いくつか作業の順番を入れ替えればなんとかなりそうである。
仕事でも私生活でも気持ちが落ち着かなくなる。今も気持ちが乱れている。落ち着かないのを落ち着かせる、それが自分を律するということなのだ。僕はそれを試みる。どうやってか。それは僕の義務に、僕の使命に、僕の仕事に、それらに自分を舞い戻らせることによってだ。僕はそれが一番いいことだと思っている。趣味やレジャーは、それは悪いとは言わないし、それで上手く行くという人はそれでいいのだけれど、僕の場合、あまり功を奏さない。自分を落ち着かせるために趣味はできず、むしろ自分が落ち着いている時しか趣味はできないと僕個人は感じている。
明後日に仕事が入ったので、一応、室内を元の状態に戻しておく。動かす時もたいへんだったが、戻す時もまたたいへんだ。腰の屈伸がままならない。それでもどうにか通常の光景が戻った。ここまでで4時間近くが経過している。けっこうたいへんだった。
その後は僕のフリー時間だ。好きなことして過ごさせてもらおう。少々それをしてもバチは当たらんだろう。
(寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)