<#002-2>私のカウンセリングを知ってもらうこと
(私のカウンセリングを知ってもらうこと)
HPの第2版の頃はカウンセリングを知ってもらうことに重点を置いていました。カウンセリングとはどういうものであって、どういうものではないかということを、私の経験に基づいて述べようとしてきました。
その傾向は第3版でも引き継がれ、今回の第4版でも継続するでしょう。ただ、「カウンセリング」を知ってもらうということよりも、「私のカウンセリング」を知ってもらうということに焦点が移行しているように自分では思います。
カウンセリングというものは、そのカウンセラーの個性が色濃く反映されるので、その人固有のカウンセリングをしているものであります。私もまた私固有のものがあると思います。従って、カウンセリングとはこういうものであるといったことを伝えるよりも、私はこういうカウンセリングをしているということを伝える方が絶対に大切であると考えています。そして、おそらく、クライアントたちはその部分を見て決定するのだと私は考えています。
私はここでは、私を知ってもらうことに加えて、私のカウンセリングをも知ってもらうことを目指しております。
(私を知った人が閲覧する)
このHPは私と会ったことがない人がまず閲覧するでしょう。後に私と会うことになった人でも、最初はHPから入り、HPを通して私を知るのであります。HPを通して私を知った人が現実に私のクライアントとなるまでには一定の時間があるものであります。
時々クライアントにも尋ねてみるのですが、たいていはHPを閲覧してから現実に来談するまでの期間は数か月あるようです。長い人では2年とか3年とかいう人もおられるのです。今日知って、今日受けるというような人はおられないのでありますが、そういう人はたいていは「失敗」に終わるものであります(だから当日予約は受け付けない)。その人の中で内面化される時間が欠如しているからであります。
そして、私を知った人はさらにこのHPを閲覧されるのであります。特に継続される方はそうであります。HPを通して私を知ってくれた人が現実の私と会って、さらに私のことを知りたくなるという人もおられるのであります。
私はそういう人たちのために書いていきたいと思っているのであります。私を知った人がさらに閲覧してくれて、その人たちのためにできるだけ提供したい気持ちが私に生まれるのであります。
(HPからブログへ)
私を知ってくれた人はこのHPを閲覧してくれるのであります。彼らが最初にカウンセリングを受ける頃はサイトの方を読んでくれるのでありますが、以後は私のブログの方を読んでくれるようであります。私はそれでいいと思います。クライアントたちがさまざまな体験をしながら日々生きているように、私もさまざまな体験をしながら日々生きていることをブログを通して共有していけたらと思います。
(分量)
では、その人たちはどういう場面で閲覧されるのでしょうか。人によっていろいろな状況があり得るでしょう。あまり詳しいことを聴く機会はないのですが、ある人は孤独を感じた時にブログなんかを読みたくなるとおっしゃられました。辛いと感じる時にHPを開くという人もおられました。
加えて、彼らは日常のちょっとした時間に閲覧されるようであります。ある人は勤務中のわずかの休憩時間にHPを開くとおっしゃっていました。彼らの意見を参考にすると、1ページの分量はそれほど多くない方がいいと思うのであります。
第2版並びに第3版の初期のころは1ページの分量など私は考えていませんでした。彼らの話を参考にすると各ページの分量はそれほど多くない方がいいという結論に至ったのでした。
以後、1ページの分量をA4用紙にして3枚以内と決めています。3枚以内というのは、大雑把な基準ですが、それくらいなら5分程度で読めるであろうと思うからであります。読む人が5分程度で読める量を1ページ分としようと決めたわけであります。
もし、分量がそれ以上になるようであれば複数のページに分けることにしたのです。従って、本HPもそうでありますが、各ページの分量は少ないけれど、全体のページ数がやたらと多くなってしまうのであります。ページ数が多くなる分、雑多なHPになるだろうと思います。
(HPにも治療的意義がある)
前項では本HPを通して私を知ってもらうことを目的としていることを述べました。本項では、さらに私のカウンセリングを知ってもらうことを付記しました。
続いて、このHPは私を知ってくれている人が閲覧しているものであることを述べました。クライアントたちに読んでもらうことを目指しているのであります。また、クライアントに限らず、私の知人にも読んでくている人がおられるようで、彼らのためにも書きたいと思います。
従って、これから来る人のために書くのではないのであります。そういう人にも見てほしいとは願うのでありますが、彼らが本当に読むようになるのは、彼らがクライアントになってからだと思います。集客は目的としては4番目くらいであると前項で述べましたのはそういう理由であります。
クライアントたちは、現実にクライアントになる以前と以後とではHPの読み方が変わるようであります。私はクライアントの自我関与度が高まると思っています。同じように読むのであっても、彼の自我がそれに関与する度合いが高くなっているという印象を受けています。
私の一つの理想として、カウンセリングを受けることによってHPを真剣に読むようになり、HPを真剣に読むことでカウンセリングにも真剣になってもらえるといいなと思います。そのことは自分に関わることに関して真剣になるということなので、自分自身に真剣になっていくことにつながると私は考えています。また、そこには関係性の回復が見られるのであります。
理想とは言いましたが、なかなかその通りにはいかないことも多いのであります。それでも現実にそのような方もおられるのであります。案外、HPにも治療的意義があるものだと私は認識しております。
(文責:寺戸順司-高槻カウンセリングセンター代表・カウンセラー)